作家の東野圭吾さんが亡くなりました。
代表作で主演を務めた福山雅治さんがコメントを寄せました。

「ガリレオ」シリーズなどで知られる作家の東野圭吾さん(68)。
7月23日の未明に大腸がんのため亡くなったことが分かりました。

東野さんは、大阪府出身でエンジニアとして勤務しながら1985年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。

「秘密」や「白夜行」など多くのベストセラーを生みだし、日本を代表するミステリー作家として活躍しました。

小説などを電子書籍化する業者に対し、事業の差し止めを求める訴えを起こした際には「1冊の本が作られるのに本当に一生懸命、色々な人間が努力している。漫画家とか小説家といった職業が近い将来、職業として成立しなくなる恐れさえある。『今ここでなんとかしなきゃ』と思い、今回来た」と小説家の未来を案じる発言もしていました。

大ヒット作の「ガリレオ」シリーズでは2005年に発表した「容疑者Xの献身」が直木賞を受賞、福山雅治さん主演で映画化もされました。

著作は8月5日に刊行予定のガリレオシリーズの最新刊「永遠の記憶」を含め106冊となり、国内の累計発行部数は約1億900万部に上ります。

東京・神保町の書店では突然の訃報を受け、急きょ特設コーナーが設置されました。

来店客からは「書店に来れば一番目につくところに平積みされている方だったからショッキング」「『マスカレード・ホテル』とかは学生時代に読んで、奥深さとか日本文学の良さを知った作家だったので悲しい。私の生まれる前の作品とか、まだ手に取ったことがないので改めて読んでみたい」という声が聞かれました。

芸能界からも追悼の声が届いています。
「ガリレオ」シリーズで主演を務めた福山雅治さんがコメントを発表しました。

福山雅治さん:
東野先生作品の住人のひとりとして生きてきた私は、先生が作品に込めた命をとても近くに感じています。先生の命は今もここにあると。だからまだお別れの言葉を言えずにいます。先生の作品の住人として、ひとりの読者として、生み出された物語にこれからも魅了され続けたいです。

「マスカレード・ホテル」や「マスカレード・ナイト」で主演した木村拓哉さんは「新田浩介という役を託していただき、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントしました。

ドラマ「白夜行」に主演した綾瀬はるかさんは「数えきれないほど多くの人の心を動かす物語を届けてくださり、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と追悼しました。

ドラマ「新参者」に主演した阿部寛さんは「『新参者』に出演できたことは、私の俳優人生における大きな転機となりました。東野さんとのご縁に、心から感謝しています。謹んでご冥福をお祈りいたします」と追悼しました。

日本ミステリー界の第一線で活躍を続けてきた東野さん。
2019年のスピーチでは会場に向けてエールを送っていました。

東野圭吾さん:
ここにいるみなさんの明日からの未来を含めた人生の中で一番若いのが今日です。みなさんに楽しんでもらえる小説を書いて少しでも出版界をもうけさせて、若い作家がまた育ってくれたらいいなと思う。ありがとうございました。

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