7月24日が締め切りの県営野球場の移転・再整備の公募について、締め切られ、熊本市、玉名市、菊池郡菊陽町、上益城郡甲佐町が提案書を提出しました。先陣を切った玉名市に、プロ野球球団関係との連携を表明した菊陽町と甲佐町。そして、費用負担を増額した熊本市など、その提案内容とは。
「一体的な整備やプロ野球のキャンプも」
玉名市の藏原隆浩市長は7月23日午後5時ごろ、TKUの取材に応じ、「本日県庁に提出してまいりました。熊本県の野球場に最もふさわしいものと確信している」と、24日の公募締め切りを前に、誘致を表明している4つの自治体の中では先陣を切って熊本県に提案書を提出したことを明らかにしました。

玉名市が候補地としたのは九州新幹線・新玉名駅の南側で、藏原市長は、「県の条件は当然クリアし、球場だけでない一体的な整備やプロ野球のキャンプ誘致も可能」と話し、「詳細はまだ明かせない」とした上で、「提案書には野球チームとの連携も盛り込んでいる」と自信を覗かせます。
「プロ野球のキャンプや音楽イベント」
一方、甲佐町は23日午前10時ごろ、プロ球団を持つ楽天グループの一つ、楽天トータルソリューションズと県営野球場誘致に向けた連携協定を結びました。甲佐町では提案書の評価項目となっている『まちづくり』や県営野球場の魅力向上などの『独自の取り組み』で楽天グループとの連携をアピールします。

甲佐町は九州自動車道城南スマートインターチェンジ東側の田口台地への誘致を提案していて、甲佐町の甲斐高士町長は「プロ野球のキャンプだったり、大型音楽イベントやライブ、そういったことも視野に入れた提案書の内容になっている」と話し、「広大な土地があるからこそできる120パーセントの提案書が出来上がった」と話し、24日に提案書を提出しました。
「まちづくりや地域活性化見据えた提案」
提出期限の7月24日に会見を開いた菊陽町の𠮷本孝寿町長は「菊陽町だからこそできる提案になった」と話し、「野球場単体だけでなく、周辺のまちづくりや地域活性化まで見据えた魅力ある提案となった」と自信をのぞかせました。

菊陽町は、これまで建設候補地として揚げていた『県民総合運動公園の東側』と『JR豊肥線の三里木駅と原水駅の間の新駅周辺』の2つの案のうち、『新駅周辺』に絞り込んで提案。候補地は新駅にほど近い『菊陽杉並木公園さんさん』の『ふれあい広場』で、隣接する富士フイルムの土地を購入することで公園の広さは維持するとしています。

そして、北海道日本ハムファイターズの本拠地『エスコンフィールド』を運営するファイターズスポーツ&エンターテイメントとの連携も発表。町が計画する土地区画整理事業によるホテルや商業施設の収益で野球場を運営し、球場と一体となったまちづくりを行うとしています。また、菊陽町は県の実質負担額の2分の1を町と収益事業で負担するとしました。
費用負担増額「最大限の提案」
一方、熊本市も24日午後3時ごろ、県庁を訪れ、県の担当者に提案書を手渡しました。熊本市スポーツ振興課の吉岡秀一課長は「(大西)市長のリーダーシップの下、全庁挙げて提案書を作成したので、自信を持って県には提出した」と話します。

提案書によりますと、移転候補地はJR川尻駅西側の約10万平方メートルの農地。土地の取得費用22億4000万円と、施設整備費の一部41億5000万円、計63億9000万円を市が負担するとしました。市は、負担額について、先週の住民説明会で最大39億円とする案を示していて、最終的におよそ25億円増額した形です。

吉岡課長は「川尻校区の人たちの思いなどを受け、最大限の提案をさせてもらった」と話します。

熊本県は、収容2万人以上で〈駅近・街中〉であることなどを立地の条件として、有識者による審査会を行い、2026年秋ごろには木村知事が移転先を示す方針です。
(テレビ熊本)

