「なかなか寝付けない」、「寝ても疲れが取れない」というときはありませんか?
実に日本人の5人に1人が睡眠に問題を抱えています。
この問題を解消しようと、6月からある取り組みが始まりました。
大通公園で聞きました。「眠りの悩み、ありますか?」
「寝てるのに疲れが取れてない。疲れが残っているような感じはある」(60代 会社経営)
「多いときで8時間ぐらい。寝てるのに疲れが取れないからめっちゃ不思議」(10代 高校生)
「夫が全然寝れなかったり、寝ても寝た感じがしない」(40代 主婦)
多くの人が睡眠の質に不満を感じていました。
日本睡眠学会によりますと、「睡眠障害」の全国の患者数は推計で約865万人。
日本人の成人の5人に1人がぐっすり眠れていないのです。
ところが適切な診療を受けようとしても…
「病院は何科に行ったら良いのか分からないから夫に勧められない」(50代 会社経営)
「眠りの病院ってなくないですか?」(10代 高校生)
「病院に行くなら心療内科とかですかね。精神科になるとちょっと行きにくいかな」(40代 主婦)
睡眠障害は深刻な病気のリスクを高めますが、どの病院に行けばいいのか分かりにくい。
そこで6月からある取り組みが始まりました。
「札幌市中央区の病院です。こちらの看板には『睡眠障害循環器内科』とあります。どんな診療科なんでしょうか?」(関根弘貴記者)
「今回の無呼吸チェックですが、1時間当たり3.3回と非常に順調に来てますので、この調子で毎日しっかり(器具を)使っていただければとうれしい」(札幌もいわ徳洲会病院 後平泰信院長)
睡眠に悩む人が診療を受けやすくしようと、国は6月から看板などに「睡眠障害」を掲げることをできるようにしたのです。
この病院ではさっそく「睡眠障害循環器内科」を追加し、専門医の後平泰信院長のチームが睡眠のトラブル全般に対応していました。
5年ほど前から強烈な眠気に悩まされていたという男性は…
「かなり助かってますね。(病院の看板で)目にすることがあることで病院に通いやすいし、治療も受けられるのではないかと思います」(患者の男性)
そもそも睡眠障害とはどのような状態なのでしょうか。
「大きく分けると6つ。一番多いのは不眠症、その次が睡眠時無呼吸症候群です」(札幌もいわ徳洲会病院 後平泰信院長)
睡眠時無呼吸症候群とは眠っているときに呼吸が止まってしまう病気です。
後平院長によりますと「寝ているのに疲れが取れない」のは、これが原因の可能性があるということです。
「睡眠時無呼吸症候群は放置した場合、脳卒中、高血圧、狭心症、心筋梗塞のリスクがある。社会的な問題としては、日常生活の生産性の低下や、運転中の事故のリスクも約5倍と言われている。われわれが健康に生活をするための基盤は睡眠だと考えられている」(後平院長)
「睡眠時無呼吸症候群」に気づくためには、体からのSOSのサインを感じ取ることが必要だと言います。
「自分の窒息感、おぼれたような感じで起きるということが睡眠時の無呼吸症候群を一番疑うサインと実は言われている」(後平院長)
では危険なサインを感じたとき、どうすればいいのか。
この病院では1日の入院で自分の睡眠の状態を検査することができます。
自宅の環境に近くなるように特別な枕やマットが用意されています。
「それでは実際に検査を受けるときの機械をつけるイメージをお見せします。お願いします」(関根記者)
患者は座っているだけ。
最後にネットをかぶせて呼吸がしやすいようにハサミで切って開けると…
「完成しました。あくまでイメージですが、こういった機械をつけて睡眠障害の有無を確かめます」(関根記者)
この状態で一晩過ごすと、脳波や心電図など自分の睡眠の状態が分かるということです。
料金は1泊2日で約4万円です(※3割負担の場合)。
「睡眠障害」を診療科に掲げてから1か月あまり。
病院側も、その効果を感じていました。
「患者数は少なくとも1割~2割は増えている。正直、ここまでインパクトがあるとは予想していなかったが、それだけ困っている人が潜在的にいたんだなと思っている」
「何か気になることがあれば気軽に受診していただく。(違和感があれば)一番の”受診時”だと思う」(いずれも後平院長)
2か月に1度、この病院に来ている男性は…
「治療前は本当に会議したり、会話しても眠い。たぶん普通じゃなかった。今は普通の人になった。睡眠障害科はおすすめです」(患者の男性)
眠りに不安を感じたとき、身近な病院に「睡眠障害」の看板がある。
私たちの健康を支えるこれからのスタンダードになりそうです。
■睡眠時無呼吸症候群の主な症状
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は...
1)いびきをかく
2)夜中に何度も目が覚める
3)日中に眠くなることが多い
4)夜間によくトイレに行く
5)朝起きても疲れが取れない
6)高血圧や糖尿病
■睡眠障害の85%は不眠症…安眠のコツとは
不眠症は睡眠障害に悩む人の85%を占めます。そもそもスマホをいじること自体が入眠を妨害するといわれています。そこで大切なのが...
1)ベッドや布団ではスマホを手放す
2)夜はなるべく通知はオフに
3)音楽を聴く場合は「歌詞なし」&「小さめの音量」で
気になる方は、睡眠障害の診療科で受診してみてください。
