各地でことし最高気温を記録する暑さが続いています。そんな中で「仕事の服装」も涼しくしたいところです。

そこで最近注目されているのが「男性のハーフパンツ」。紳士服店もビジネス向けのものの販売を始めるなど、徐々に職場での服装として広がり始めています。

一方で、男性のハーフパンツ姿がアリかナシか。いわゆる“ハーフパンツ論争”が起こっています。

■「スラックスじゃないとダメ」という人 職場「“半袖・半パン”も」の人も

7月21日も関西各地は猛暑日。日差しが照り付けるなか、ひときわ暑そうなのが、長袖シャツに長ズボンを着た仕事中の人たちです。

【仕事中の人】「暑い、暑い、暑いです。スラックスじゃないとダメ。(会社で)決まっているので」

そんな暑そうな人を横目に、半袖・半ズボンで涼しそうに働く人は…

【半袖・半ズボンの人】「服装は全部自由になっていて。男性やったら今は“半袖・半パン”とかもいますね。

仕事って、一日の3分の1の時間を費やすわけなので、もっとこう快適に過ごせるのかなと思います」

■「洋服の青山」でも「ビジネスマン向けハーフパンツ」販売開始

紳士服大手の「洋服の青山」でも、ことし5月から、ビジネスマンに向けたハーフパンツの販売を始めました。

【洋服の青山 なんば店・玉川綾菜さん】「素材は接触冷感とUVカット機能が付いています」

記者が実際に試着させてもらいました。

【記者リポート】「着てみると足元が短くなったら、ここまで涼しくなるのかというハーフパンツの効果がてきめんです」

【洋服の青山 なんば店・玉川綾菜さん】「パンツの丈にこだわりまして、短すぎても長すぎても、カジュアルに見えてしまうので、ひざが少し隠れるくらいの長さになるように作っています。

大阪府ではまだ認知は少ないんですけども、実際にお客様から『ハーフパンツはありますか』とお声をいただいておりますので、注目は高まっているのかなと思います」

■職場でハーフパンツ許容は…「全国の3割程度」

ハーフパンツは、ビジネスの場にじわじわと進出し始めています。

東京都の小池百合子知事が「ハーフパンツなど快適性を重視した、クールな装いを推奨いたします」と提案。

東京都の職員は今年度から勤務中のTシャツの着用や、業務内容によってはハーフパンツの着用も可能になりました。

ただ、美容クリニックの調査によると、ハーフパンツでの勤務を認めている企業は全国の3割程度で、街でもさまざまな意見が聞かれました。

【賛成派】「別に自分はそんな抵抗ない。さわやかな感じでいいんじゃないか」

【否定派】「毛むくじゃらやったらいやじゃないですか!おっさんのそんな足なんか見たくない。ある程度きっちりしておかないと、と思う」

■“職場のハーフパンツ”「早くから解禁」の企業は

賛否が分かれる職場での「ハーフパンツの着用」。大阪には早くから解禁している企業があります。

企業のブランディングなどを手がける「TOMORROWGATE(トゥモローゲート)」では、2015年ごろからスーツでの出勤を取り止め、社員のほとんどがTシャツやハーフパンツなどラフなスタイルです。

【デザイナー職】「楽です。涼しいですし、蒸れないですし」

【デザイナー職】「3~4年前から普通に履いています。暑かったら、『汗どうしよう』とか考えるその時間が少し減る」

中にはこの日がハーフパンツデビューだという社員もいました。

【エンジニア職】「(今日は)勇気を出して半ズボンで来ようと。子供の送迎とか自転車でして、すごく汗かくんですよね。半ズボンでさわやかにこなして、そのまま出社できると助かる」

■社長は「『TPOにあわせて服装は意識しなさい』と伝えている」

自由な服装が歓迎されていますが、気になる「体毛」については…

(Q.すね毛が気になるという声もあるそうだが)
【デザイナー職】「すみません気にしてなかったです(笑)『気にした方がいいんかな』と思います。毛は、圧は感じます」

自らもハーフパンツ姿の西崎社長もシーンに合わせた調整は必要だと話します。

【TOMORROWGATE 西崎康平社長】「相手に不快感を与えない恰好であれば、自由な服装で仕事していいよ、としています。

営業の部門に関しては顧客先にいくときはサンダル履きだと不快感を与えちゃったりする。『TPOにあわせて服装は意識しなさい』と伝えている」

■吉原功兼キャスター ハーフパンツは「人からどう見られているか気になる」

猛暑が続く中、ビジネスシーンにも押し寄せる変化。しばらく「ハーフパンツ論争」は続きそうです。

スタジオでは、newsランナーの吉原功兼キャスターが、1日ハーフパンツで過ごしたことを明かし、「やっぱり涼しくて楽です。機能的ですし、開放感があります」と感想を話しました。

一方、周囲の目が気になるとも話しました。

【吉原キャスター】「ただやっぱり、人からどう見られているのかというのは気になるところで、周囲にあまりハーフパンツを履いている人がいなかったんですよね。

例えば、もしミスをして上司に謝りに行くときにハーフパンツ履いていたらどうなのかな、と。いろいろ考えちゃったりしますね」

■経済学が専門・安田教授「上司が積極的に履くべき。『当たり前』という感じになる」

こうした吉原キャスターの悩みに、経済学が専門の政策研究大学院大学・安田洋祐教授は「上司が積極的に履くべき。ある程度の割合の人が履いていれば、『当たり前だ』という感じになるので」と提案。

さらに「移動中に気温が35~6度の中で、スーツで来るというのは…と思って、僕も関西テレビ来るのにハーフパンツで来ました」と明かし、今後の職場でのハーフパンツについて、解説しました。

【安田洋祐教授】「ハーフパンツがOKになると次に問題になってくるのは、何を着るか考えないといけなくなることです。スーツにはメリットがあって、何パターンかあれば考えなくていいんですよ。

紳士服店が『スタンダードなハーフパンツでオッケーな服装』を出してくると、ますます選びやすくなるかもしれません」

(関西テレビ「newsランナー」2026年7月21日放送)

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