中国籍の男2人に違法に捕獲された国の天然記念物・オカヤドカリ約1100匹が、7月20日夕方、奄美大島の生息地へ帰った。約300匹はすでに死亡しており、奄美市の担当者は「また事件が発生してしまったのは非常に残念」と語った。しかも、これは奄美大島で初めての出来事ではない。

「販売目的」で1443匹を押収

事件の発端は2026年6月24日にさかのぼる。国指定の天然記念物であるオカヤドカリを無許可で捕獲したとして、中国籍の男2人が文化財保護法違反の罪で逮捕・起訴された。2人は販売目的で捕獲していたとみられており、警察が押収したオカヤドカリはじつに1443匹にのぼる。

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オカヤドカリは、その独特の生態と奄美の自然環境を象徴する存在として国の天然記念物に指定されており、無許可での捕獲・譲渡・販売は法律によって固く禁じられている。

約1100匹が4カ所の海岸へ

7月20日、奄美警察署の警察官と奄美市の職員が、押収されたオカヤドカリを奄美市内の海岸など4カ所に放った。しかし、押収された1443匹のうち約300匹はすでに命を落としており、海岸に戻ることができたのは約1100匹にとどまった。

奄美市の文化財担当者は、「捕るのではなく、見る、写真を撮る観察方法に徹してほしい」と訴えた。野生のオカヤドカリは、観察する対象であり、捕って持ち帰るものではないという当然のルールが、改めて問われている。

繰り返される密捕獲、地域の自然を守るために

今回の事件は、奄美大島で初めての密捕獲ではない。2025年5月にも同様の容疑で中国籍の男3人が逮捕され、罰金30万円の略式命令を受けた前例がある。それでも同種の事件が再び起きたことは、法的な抑止力だけでは限界があることを示している。

奄美大島の自然を守るためには、法の執行とともに、地域住民や訪問者一人ひとりの意識が重要な役割を担っている。オカヤドカリの姿を目にする機会があれば、そっと観察するにとどめることが、この豊かな自然を次の世代へとつなぐ第一歩となる

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鹿児島テレビ
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