北海道で暮らす働くママの1日を追いかける観察ドキュメント「ママドキュ」。
今回は、子どもたちとともに世界を旅するシングルマザーの「北海道旅」に密着。まだ小さな子どもたちを連れて世界をめぐるママの思いを聞きました。
東京都に住むゆりさん。世界を旅するシングルマザーで、長男・かなでくん、次男・よぞらくん、ふたりのやんちゃな男の子を1人で育てています。
ゆりさん1人で、これまで世界148カ国、子どもたちも100カ国以上、一緒に旅をしています。
どれほどたくましい人なのかと想像していたのですが、身長149cmの小柄な体で空港内を右往左往。レンタカーの受付場所が分からず、さっそくに空港内で迷子になっていました。
「あるあるなんですよ。私が方向音痴だから」と話すゆりさん。
そんなゆりさん、実はまだ北海道を制覇していなかったということで、12日間で北海道ほぼ1周に挑戦。
北海道1周に挑戦するママの1日観察ドキュメント。旅の初日に密着しました。
北海道旅の最初の目的地は登別。子どもたちと一緒にレンタカーで向かいます。
普通のお母さんなら、この年頃の子を買い物に連れていくだけでも一苦労だと思い聞いてみると「私もそうだったんですよ」という意外な答えが返ってきました。
10代の頃から、旅行が趣味だったゆりさん。結婚して子どもが生まれてからも、家族で世界を旅していました。
ところが、次男・よぞらくんが生まれてすぐに離婚。
「元々4人で行く予定だった海外旅行が迫ってきていて。その時は離婚調停中だったんですけど、一緒にいける未来はないなと思ったので、3人で行こうと思って行ったんですよ。意を決して」と、ゆりさん。
「行ってみたらすごく楽しくて。現地の人もめちゃくちゃやさしくて。一人で子育てしてるって感じじゃなくなった。みんなで(子どもを)見てくれるから。ごはんも『一人でゆっくり食べてな』『見てるから』みたいな感じで。久しぶりにご飯をゆっくり食べられたな、とか。次も海外に3人で行きたいなって思ってから、どんどん海外に行きだした」と話してくれました。
ゆりさんが旅の様子をYouTubeで公開し始めたのは1年前。まだYouTuberとしての収入は、ほとんどありません。
普段は都内のキャバクラ店に勤務。副業でキャンドルを制作・販売していて、その2つが主な収入源になっているそうです。
「あ、いた。クマちゃん、食べてる。食べてるよ」
登別に到着すると、クマ牧場や地獄谷に。もちろん、温泉にも入りました。
世界を旅する3歳と5歳。
さぞかし聞き分けのいい子なんだろうと思いきや…靴もはかずに裸足で外に出たり、突然走り出したりと、やんちゃも危険も2倍。目が離せません。
長男・かなでくんは「やだも~んだ!」とママに口ごたえ。
しまいには、鬼の像を見て「ママが鬼になるー」と言い出す始末です。
12日間の旅、3人分の荷物が機内持ち込みサイズの小さなスーツケースひとつなんですって。
そんな旅するママのベストバイは「速乾タオル」。
かなり大きめのバスタオルサイズで、3人でこれ一枚です。「バッチリふけちゃう。すぐ乾くので」とゆりさん。
「1か月洗わずにずっと使っていても、全然臭くならない」のだそう。
午後8時に夕食をとり、この日は車で就寝しました。
幼い子と母だけの旅。批判的な声が少なくないのも事実です。
「子は親を選べない」「無謀だし、親のエゴ」など、ゆりさんのSNSには、さまざまなコメントが届きます。
「母子旅をし始めた頃はエゴ(自己中心的)という言葉をめちゃくちゃ考えた。でも、やっぱりエゴでいいんじゃないか。旅が私はめちゃくちゃ好きで、その中で、子どもが何か新たな発見をして、乗り物が好きだからいろいろな乗り物に乗ったり。動物が大好きだから、動物を見たり。常に『エゴ』でもプラスのエゴ、親のエゴであろうと思い続けています」
安全な観光地を選んで旅をしているのですが、危険を感じる場面も。
でも、母子旅をしていて感じるのは、世界のどこでも、困っていたら手を差し伸べてくれる人がいるということ。
自分にしかできない子育てがある。旅の期限はあと2年です。
「上の子が2年後にはもう小学校1年生なので。それまでに、行けるところはどんどん行っちゃいたい。子どもとの時間って本当に今しかない。やらない理由がない」とゆりさんは話します。
2日目は奥尻島。3日目は洞爺湖とニセコ。4日目はトマムと旭川。5日目は焼尻島。
6日目は稚内。7日目は利尻島。10日目は知床五湖。11日目は帯広。12日目は千歳と北海道をほぼ1周。
12日間の北海道旅を無事に終えたゆりさんは、また次の旅へ。
小学校入学まであと2年。「ど根性ゆりの母子旅」はまだ続きます。
