10月に自転車のルールがまた変わるのをご存じでしょうか。それが自転車の「損害賠償保険」、相手をケガさせてしまった場合に備える自転車保険が県内でも「義務化」されます。
背景や保険の種類などをまとめました。今年10月から始まる自転車保険の「義務化」。自転車に乗るすべての人が保険に加入する必要があり、未成年は保護者が加入しなければなりません。
現在、富山県内では「努力義務」となっていますが、今年1月時点で全国34の都府県ですでに義務化されています。
その背景にあるのが…。
*県コンペンション・賑わい創出課 川尻茂明課長
「事故を起こした場合など、相手に怪我を負わせて高額な賠償責任が発生する可能性がある。そのため、今年10月1日から自転車賠償責任保険の加入義務化を決めた」
2008年、神戸市で自転車を運転していた小学生が道路を歩いていた62歳の女性をはねる事故がありました。
女性は意識不明の重体となり、裁判所は小学生の母親に9500万円の賠償命令を出しました。
県はこうした例を参考に、被害者の救済と加害者の経済的負担の軽減を図ろうと、10月からの義務化を決めました。
これに県民は。
*街の人は
「知らない」
「知らなったです」
「自転車の事故も多いから入っとけばいいのかなっていうのはある」
富山市内で聞くと、自転車保険の義務化を「知らない」と答える人がほとんど。
また、自転車保険に加入しているかを聞くと、加入していない、わからないと答えた人が多くいました。
民間企業が行った調査によると富山県は自転車保険への加入率が全国ワースト。唯一50%を切り、全国平均を16ポイント下回っています。(2025年度調査)
加入率を上げるためにも、義務化の周知が最大の課題となっています。
こうした中、富山市のサイクルショップでは義務化に向けた準備が進んでいます。
*クラカワ 倉川剛之社長
「自転車屋で扱っているTS保険。これとサイクルライド保険を2つをメインに提案してきた。10月からは保険義務化という流れになるので最近もう一つの保険を準備した。(これからは)3つの体制で提案していこうと思う」
この店では、10月からの義務化を受け、取り扱う保険の種類を増やし、年齢や使用目的に応じたプランを提案しているとといいます。
種類は対象者や支払われる保険金などによって様々です。
こちらの店で提案しているプランのひとつが1年間の支払い額が2654円のもの。
賠償責任が生じた際の補償は最大3億円で、自身が死亡したり後遺傷害が残ったりした場合も最大150万円が補償されます。
補償の対象者のは加入者本人だけですが、対象を家族に広げると、年間1000円ほど高くなります。
また、自転車の購入や点検と、セットになった保険もあります。
この店では2500円の点検・整備を行うことで、最大1億円の補償などがついてくるTSマーク付帯保険に加入できます。対象はその自転車に乗る人すべてで補償期間は1年間です。
ただ、注意が必要なのが契約の「重複」です。
多くの人が加入している自動車保険や火災保険の特約として補償がついている場合があります。
県は、重複を防ぐためにホームページにチェックシートを公表するなどして、まずは自身が加入しているかを確認してほしいと呼びかけています。
