2025シーズン、ホーム戦の入場者数が過去最多を更新した福島ユナイテッドFC。さらなる“熱狂”に向けて、サポーターが心待ちにしているのが、新スタジアムの整備だ。福島は、あの“レジェンド”も整備を後押ししている。
■世界初の循環型木造スタジアム建設へ
2026年5月、ヘルメットを被り伐採作業を見学した福島ユナイテッドFCの選手たち。
新シーズンも“福島”でプレーするキングカズこと三浦知良選手は「実際に伐採した木がちょうど60年ということで、自分と一緒の年で。それをさわらせてもらって、においも。まだ水分を含んでいて、生きているのだなという感じで、それがすごく印象に残っています」と話す。
この場所の木材を使い、建設される新スタジアム。早ければ3年後の完成を目指している。
そのコンセプトは、福島県産の木材を使用した日本初の完全木造で、世界初の循環型木造スタジアム。サッカーだけでなく、人々が交流し地域の魅力や課題を共有する拠点としての役割を担う計画だ。
■高校生のアイデアは?
そうした機運を高めようと、福島東稜高校で行われたのがワークショップ。
福島ユナイテッドFCの田中雄大選手は「どんなスタジアムにしたいか、非現実的なことでも今は構わないと思います。いろんなアイデアがあっていいと思うので、自由に発想してもらって楽しく皆さんとディスカッションしたい」と生徒に呼びかけた。
ワークショップはこれまでも重ねられていたが、高校生を対象とするのは今回が初めて。
新スタジアムに向けたアイデアを聞いてみると…
「足湯につかりながら試合観戦ができる」
「いつでも・どこでもモバイルバッテリーが借りられて、福島県の特産物を使ったパフェを楽しめる場所」
様々なアイデアが飛び交うなか、田中選手も思わず困惑してしまうアイデアが…それが「試合の前に、スタジアムで田中選手のオリジナル塾をする」
このアイデアに史上初の京都大学卒業のJリーガー・田中選手は「本当にやってほしいということがあれば、やりたいな思います」と答えた。
■身近なスタジアムに
ワークショップを通じて、ぐっと近くなる新スタジアムとの距離。生徒たちは「サッカーを通して、福島の地域をみんなで繋げるっていう活動がいいなと思った」「色々な世代の人が、楽しくスタジアムに来られるようなスタジアムにしてほしい」と話す。
田中選手は「皆さんに関わってもらっているからこそ、皆さんに注目してもらえる。皆さんが行きたいと思ってもらえるような、愛着あるスタジアムになっていけばいいなと思うので、これからもたくさんの方と交流していきたいなと思います」と語った。
クラブ側は2026年を「ビジョンを共有する年」、2027年は「挑戦を全国に届ける年」、2028年以降は「街に実装していく年」と位置づけている。
2027年の“全国に届ける”でいうと、Jリーグ史上初のダブルヘッダーとしてJ1の試合後、同じスタジアムで“福島戦“が行われることになった。
三浦選手が還暦後はじめて迎える公式戦で、福島の挑戦を全国に発信する機会にもなりそうだ。
