能登半島地震を受け、新潟市が計画している街区単位の液状化対策は現在、工事の効果を検証する試験施工が行われています。住民理解を深めることを目的に、市は7月16日、江南区で見学会を開催しました。
街区単位の液状化対策の対象地域で実際に工事を行い、その効果を検証する試験施工。
16日は江南区天野地区の19人が鋼矢板の設置を見学しました。
新潟市が採用する『地下水位低下工法』では、対策の実施エリアを鋼矢板で囲うことで周囲の地下水を遮断。
集水管で地下水を集めることで地下水位を低下させ、液状化しにくい状態をつくります。
【松村道子アナウンサー】
「長さ8.5mの鋼矢板がいま圧入機という呼ばれる機械にセットされました。ここから徐々に地中に埋め込まれていきます」
曽野木ことぶき公園では172枚の鋼矢板を埋め込むということです。
【住民】
「鋼矢板を打つことによる揺れや音、振動は全くないので、その点は安心。地盤沈下は長いスパンをかけて沈下すると思うので、そこが一番の不安材料」
【住民】
「音が静かだからいい。鋼矢板を打つのは、昔は本当にすごい音がした」
中には、工事の規模を不安視する声も…
【住民】
「街区ごとに全部打ち込むわけだから、相当な時間と機械の出入りがある。それが少し心配」
【住民】
「(重機で街区を)囲むにはものすごく大きな範囲の街区をつくると思う。100%の同意なんてまずあり得ない」
【新潟市都市計画課 神保元 主査】
「実際の現場では、もう少し(工事の幅を)縮めたり、細かい位置を変えたりというところで、現場状況に対応・検討しながらになるかと思う」
そして新潟市は16日、江南区天野地区と西区寺尾周辺地区の4つの自治会で実施していた意向調査の結果を公表。
「対策を実施したい」が37.8%、「検討中」が48.1%、「しなくてよい」が14.1%でした。
【新潟市 中原八一 市長】
「まずは(したいと検討中)2つを足して8割を超えていることについては、順調に説明会が進んできたのかなという印象」
新潟市は今後、「対策を実施したい」と「検討中」を足して8割を超えた3つの自治会で概略設計に進み、来年度以降、最終的な住民の同意が得られるか確認する考えです。
