北陸新幹線の大阪延伸ルートについて与党は、小浜・京都ルートのうち、JR桂川駅付近に新駅を設置する桂川案に決めました。工期は26年と見込まれています。
*自民 西田共同委員長
「北陸新幹線のルートが小浜・桂川ルートで正式に決定した」
北陸新幹線の与党整備委員会は15日朝に会合を開き、大阪延伸のルートについて、小浜・京都ルートの桂川案にすることを決めました。
桂川案は、福井県小浜市と京都駅から西におよそ5キロのJR桂川駅の周辺地下に新駅を設置し、新大阪へと繋ぐルートで、自民・維新の双方が支持を表明していました。
小浜・京都ルートについては、京都駅地下の南北に新駅を設置する「南北案」も検討されていましたが、地下水への影響が懸念され、地元の同意を得て着工できる可能性が乏しいなどとして、選定されませんでした。
また、工期が短く建設費も抑えられる、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に乗り入れる米原ルートについては、沿線自治体や鉄道事業者の同意が得られていないとして見送られました。
*自民 西田共同委員長
「桂川駅というのはまさに新京都駅という風に私は考えている。利便性や事業者利益、利用者利益、経済効果を考える南北案だと思うが、着工するには地元自治体、市民の理解が乏しい。早期に着工するためには桂川ルートの方がより市民の理解が得られやすいのではないか」
*維新 前原共同委員長
「我が党としては桂川案と同等に米原一部乗り入れを提案させていただいた。地元自治体事業者等の理解が得られなかった。それに尽きる」
一方、桂川案についても国の着工5条件にある沿線自治体の同意は不可欠で、地下水や建造物などへの影響の回避や財政負担の軽減などに取り組み、着工への同意を得たいとしています。
*維新 前原共同委員長
「我々が責任をもってルート提示をしているので着工5条件を満たすようなフォローアップをやっていくことが大事。誘致していないという京都市に対して受入れてもらえるよう最善を尽くす。ルート選定が新たなスタートだと思っている」
その京都府と京都市は、今後示される財政負担の詳細を注視する構えです。
*京都府 西脇隆俊知事
「桂川案で着工5条件を満たすために進めようという入口の話しだけなので同意も同意じゃないもない」
*京都市 松井孝治市長
「具体的に財政一つとっても市にとってどれくらいの負担になるのか正札が付いているわけではない。市民に説明する務めが果たせないのでしっかり見極めていかなければならない」
国交省が示した試算では、桂川案の概算建設費用はおよそ3兆9000億円、将来の物価高騰を加味した場合は5兆5000億円で、工期は26年です。
ルートの決定に、与党整備委員会の委員を務める自民の野上浩太郎参院議員は。
*自民与党整備委員会委員野上浩太郎参院議員
「北陸から関西まで直接つながることになると富山にとっても国土強靭化、経済波及効果や利便性の向上という意味でも大きな意義があるのではないか」
維新の柴田巧参院議員は。
*維新与党整備委員会 委員柴田巧参院議員
「決めたはいいが着工5条件が満たされない、懸念を払拭できないとなれば一歩も進まない10年になってしまう。1日も早く新大阪まで通すために最大限の努力をしていきたい」
新しい駅の候補地となるのが、JR桂川駅です。京都駅から2駅、およそ5分の距離にあるため、富山から京都の中心部を訪れる人は、在来線に乗り換える必要があります。
「桂川案」について、県民は。
*富山県民
「ちょっと不便。京都へ旅行でたくさん行く方がいる」
*富山県民
「桂川駅から(京都駅までは)2駅だから、30分も40分もかかるなら(反対)ですけど」
*富山県民
「いいと思う。大阪府まで1本で行けるのがいいと思う」
*富山県民
「(着工まで)ずいぶん時間がかかっている。北陸新幹線ができたのも40年ほどかかった」
また、京都から富山に単身赴任しているという男性は。
*京都から富山に単身赴任
「もったいない。(家が)桂川に近いので良いけど、京都駅に新幹線止まらないと乗り換えできないので、不便。京都駅に作らないと意味がない。利便性が無い」
一方、「小浜・京都ルート」を要望してきた新田知事は、「与党関係者の尽力に敬意を表したい。速やかに認可・着工してもらい、一日も早い全線開業が実現されるよう、政府などに働きかけていく」とコメントしています。
