体や心、社会的なつながりが満たされた状態を示す「ウェルビーイング」。
今、さまざまな企業で、従業員の満足度向上にむけた取り組みが進められています。

ヘルスケア企業のロート製薬では、健康をコンセプトにした独自の社内通貨「ARUCO」を導入しました。
ARUCOは、会社から付与された歩数計と専用のアプリが連動されていて、歩数に応じて健康グッズや食べ物などと交換することができます。

2019年から導入した背景について、人事総務部の岩脇紀子さんは「健康診断等でちょっと調子が悪いなという項目がありながらも、なかなか行動に移せないという社員も多くいた。楽しく取り組めてモチベーション維持にもつながることを狙って導入した」と話します。

例えば「1日8000歩・早歩き20分」の社内目標を達成すると20コインを獲得することができ、コインをためると仕事の合間に手軽に食べられる、ヘルシーなお菓子などと交換が可能です。

実際、健康意識に変化が生まれた社員もいました。

プレステージスキンケア事業部・佐久間夕莉さん:
やはり社会人になってデスクワークがすごく増えたので、健康意識できてないなとかちょっと運動不足だなって思うことがあって、日常的に歩くことが意識的に行えるようになったので、仕事とかプライベートも充実できるようになった。

また2025年から新たに、スマートフォンひとつで毎日の歩数の確認や健康リテラシーを高めるドリルに回答するなど、より手軽に“健康づくりの見える化”を実現することができます。

人事総務部・岩脇紀子さん:
健康に対して私たち自身がウェルビーイングに、そして世の中のウェルビーイングにつながっていけたらな。

一方、KDDIではロボットがオフィスの中を駆け回っています。

2025年7月に本社を移転したKDDIでは、ロボットが会議室への飲み物や社内便の配送、清掃などを担っていて、作業の負担軽減につながっているだけでなく、ロボットに愛着を持つ従業員も増えているそうです。

ロボットについて担当者は「人に寄り添った新しい働き方や価値の創出にも取り組んでいきたい」としています。

また、キャンプ場のようなコワーキングスペースには、癒やし効果があるとされる「たき火」を模した設備も備えられています。

ウェルビーイングな環境作りを目指し、企業の挑戦は続きます。