猛暑を乗り切るスタミナ源となるのは、脂がたっぷりのったウナギ。

2026年の夏は、そんなウナギの価格に変化が起きています。

昼時の東京・日本橋にあるウナギ専門店「躻」の前には、開店前から行列ができていました。

この店の人気メニューが、2尾のウナギがあふれんばかりにのった「うな重 マウンテン」。
重さは通常サイズのうな重の約4倍で、まさに山のようなボリューム満点のうな重です。

土用の丑(うし)の日を前に、早くも客は香ばしいウナギの味に舌鼓を打っていました。

来店客は「たくさんうなぎを食べたいので、マウンテンを頼みました。土用の丑(うし)の日が近いので、こういう時にたくさん食べたい」「もうこれ(うな重マウンテン)を絶対食べようと思って来ました。今が一番食べる旬かなと」「グッと気温が上がって暑くなったので、うなぎを食べて暑さに負けないようにしていきたい」などと話しました。

この店では当初、物価高の影響でうな重の“値上げ”を考えていたといいますが、“据え置き”にすることに決めたといいます。

それには、こんな理由が…。

躻・野口瑛太大将:
稚魚が豊漁だったみたいで、大量に(うなぎが)とれた。7月の繁忙期はうなぎ業者はどこも値上げするが、現状維持で売ってくれて非常に助かる。

背景にあったのは、ウナギの“記録的な豊漁”です。
東京の市場ではウナギの安値が続いていて、2026年5月の卸売価格は1kg4287円となり、2025年と比べて2割以上安くなっています。

客は「ありがたい。小さい(うなぎが)すごく高かった時期もあった。うれしい限り、うなぎ好きとして」と話していました。

異例の安値はウナギだけではありません。
うな重のご飯が大盛り無料となっていました。

さらに米の仕入れ価格が下がったことで、価格高騰の際に使用していたブレンド米から国産米に切り替えたといいます。

土用の丑(うし)の日に向け、ウナギと米のダブル安値で店には追い風が吹いています。

躻・野口瑛太大将:
気持ちとしてはすごくありがたい。(3年前に店を)オープンしたぐらいからうなぎがものすごく上がって、去年お米がすごく上がって、経営ちょっとまずいのではという感じだったが、ここに来て通常の求めていたような利益が少しずつ出るようになってきた。

続いて取材班が向かったのは、埼玉・草加市にある鮮魚店「角上魚類」。
こちらの鮮魚店では早くもウナギ売り場を拡大し、7月26日に迫る「土用の丑(うし)の日」に臨んでいました。

濃厚なうまみと、ふわっとした食感がたまらない、うな丼の価格は900円です。

実はこの値段、ウナギを安く仕入れることができたため、2025年より1割ほど安く販売しているといいます。

1000円を切る値段でウナギが食べられるとあって、客からは「うれしい、少しでも安ければ。物価高騰なのに。安いね、普通のところで買うより」「おいしそう、値段もリーズナブルで食べてみようかと」など歓喜の声が上がります。

店では今後、さらに売り場を拡大する予定だといい、ウナギの豊漁で、2026年の土用の丑(うし)の日は過熱しそうです。

角上魚類 草加店・新井博之店次長:
去年は高くて利幅が薄かった。まさに売り場ができているのはやっぱり豊漁という部分で、大変お客さまにはお買い求めやすいお値段がでているので実感はあります。

盛り上がりを見せるウナギ商戦。
さらに手頃な価格の一品もあり、取材班が店内で見つけたのは、手のひらからはみ出してしまうほどのサイズの「うなぎおにぎり」。

香ばしい焼き目に、てりってりのタレを合わせた一品はワンコイン(税込み500円)の安さです。

角上魚類 草加店・新井博之店次長:
やっぱりうなぎおにぎりは人気があります。これも期間限定商品なので、逆に期間限定ではないときでも、お客さんが「うなぎおにぎりないの?」というくらい人気。

さらに、お揚げでウナギと山菜入りのシャリを包んだ「うなぎいなり」は1パック360円(税込み)です。

こちらの店舗では、土用の丑(うし)の日の7月26日とその前日25日、週末の2日間に特設テントを設置し、じか火で焼いた国産ウナギのかば焼きを販売する予定です。