7月8日に開幕する夏の高校野球岩手県大会の注目校、大船渡高校。
春の県大会で公立高校として唯一ベスト4に進出した公立の名門が岩手の頂点を目指します。

大船渡高校硬式野球部は、1984年のセンバツでベスト4入りし、春夏連続で甲子園出場を果たした公立の名門です。

正門から校舎へと続く約100mの上り坂、通称「大高坂」。選手たちはこの急こう配を走り込み走力を鍛えています。

トレーニングで培った脚力を武器に、春の県大会では準々決勝で6つの盗塁を決め、機動力野球で2年ぶりとなるベスト4入りを決めました。

村上大和選手(3年)
「傾斜で足を上げることがスピードが落ちないことにつながる」

「大高坂」の効果をこう話すのが、2番の村上大和選手です。
50m走のタイムはチーム最速の5秒9。春は地区予選と県大会合わせて7試合でチーム最多の12安打と、打って走って大船渡の機動力野球をけん引しています。

村上大和選手(3年)
「いかに得点に絡むかをモットーにしている。夏の大会で通算20盗塁はしたい」

また春の県大会準々決勝で先頭打者ホームランを放った、長打力を兼ね備える1番バッター、佐々木結大選手も大船渡打線を支える一人です。

佐々木結大選手(3年)
「(夏の大会は)積極的に初球を打ったり盗塁をしたり、どんどんチャレンジしたい」

そしてこの夏エースナンバーを勝ち取ったのが山田旺輝投手。
最速135キロのストレートのほか、スライダーやチェンジアップなど4種類の変化球を操る本格派右腕です。

山田旺輝投手(3年)
「真っすぐで押しつつ変化球でかわしていくスタイル。チームのリズムをつくって勝利につなげたい」

2019年、現在はドジャースで活躍する佐々木朗希投手を擁し、夏の県大会で準優勝の成績を収めた大船渡高校。
しかしその後の夏の大会では、3回戦の壁を越えられていません。

こうした現状を打破しようと、チームは選手の自主性を重視する方針へとかじを切りました。

練習中に気付いた課題は、すぐに確認や指摘を重ねているほか、日々の練習メニューも選手たちが主体的に決めています。

(選手たちの話し合い)
「セカンドとショートはゲッツーの後ファースト送球低く」
「そっちで挟んだプレー、あれファーストでよかったの?」

その狙いについて熊谷郁海主将はこう語ります。

熊谷郁海主将(3年)
「自分で何をやればいいのか、どうするかを考えないと、うまくならない。自分たちで考えて野球をすると効率が良くなるので、そこを考えている」

そして、グラウンドの外から選手たちを支えるのが4人のマネージャーです。
毎日9合のコメを炊き40個のおにぎりをつくって、選手たちの体づくりをサポートしています。

斉藤光凜マネージャー(3年)
「甲子園を目指しているので大きい体をつくって野球を頑張ってほしい」

思いが詰まったおにぎりは、選手たちの力になっています。

「マネージャーさんの愛情がすごくこもっていておいしい」

大船渡高校が夏の甲子園から遠ざかって41年。
大船渡ナインは、2025年の山林火災で被害を受けた地元のためにも、再び甲子園の土を踏みたいと意気込んでいます。

熊谷郁海主将(3年)
「公立高校が甲子園に出るというのは地元の人からも応援される。地元の人たちのためにも絶対に勝って一番長い夏にしたい」

選手とマネージャー、全員で築き上げてきた野球で、大船渡が岩手の頂点を目指します。

岩手めんこいテレビ
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