九州北部では梅雨末期の大雨が続き、記録的な雨量が観測されている。
一方、大型で猛烈な台風9号が現在マリアナ諸島付近を西北西に進んでおり、今週末には沖縄方面へ接近する見込みだ。
6日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、浅田麻実気象予報士が最新の状況と注意点を解説した。
■九州北部では2〜3週間分の雨がまとまって降った
浅田麻実気象予報士によると、九州北部地方では、今月3~5日の3日間で、場所によっては2〜3週間分に相当する雨量が一気に降った。
さらにその前にも大雨が続いていたため、地盤はすでに十分に水分を含んでいるとみられる。
「このあと雨は次第に落ち着いてくる見通しではありますが、少しの雨でも土砂災害などには警戒をしていただきたい」と浅田気象予報士は呼びかけている。
一時的に雨が弱まっても、夕方から夜にかけて再び土砂降りとなるおそれがあるとして、油断しないよう注意を促している。

■台風9号は”大型で猛烈”
そして現在、台風9号は「大型で猛烈な」勢力を維持している。
浅田気象予報士によると、台風の勢力は日本では4段階で表され、”猛烈な”は最も発達した危険な状態を指す。
現在の中心気圧は910ヘクトパスカルで、最大風速は秒速55メートル。
「900ヘクトパスカル前後まで発達するものは、年間を通じても1つか2つあるかどうか」と、異例の発達ぶりを説明している。
衛星画像では台風の目がくっきりと確認でき、「台風の目が小さく引き締まって見える台風は、それだけ発達していることの裏返し」だという。

■今週末に石垣島・宮古島に直撃の可能性
台風9号は現在サイパンやグアムの近くを通過中で、このあと西寄りに進んだのち北寄りに向きを変え、沖縄方面へ接近する見通しだ。
那覇は台風の予報円からは外れているものの、暴風警戒域に含まれており、警戒が必要だ。
石垣島や宮古島については、台風が直撃する可能性がかなり高いとしており、今週末にかけて大きな影響が出そうだと説明している。
本州への影響は、現時点では台風の進路からは外れているが、太平洋側では“大しけ”になるおそれがあるとして、十分な注意を呼びかけている。
梅雨前線との関係については、台風が接近するタイミングでは前線がすでに消えていく見通しのため、前線と台風が合わさって大雨になる可能性は低いとしている。

■「わずか20秒で濁流に飲み込まれた」 土砂災害の恐怖
大雨が続く中、国土交通省は「土砂災害の危険性」を示す映像を公開した。
映像は先月、長野県で発生した土石流の瞬間を捉えたものだ。
岩肌が見えていた斜面は、わずか20秒ほどで濁流に飲み込まれた。
2分後にはさらに勢いが増し、すさまじい状況になった。
6日は、300人以上が犠牲となった2018年の「西日本豪雨」から8年。
この災害をきっかけに5段階の警戒レベルが導入された。
レベル3で高齢者など避難に時間が必要な人は避難を開始し、レベル4が出た場合は危険な場所にいる全員が避難することが基準となっている。
安全なうちに、どう動くかを事前に確認しておくことが重要だ。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月6日放送)


