熊本県内に甚大な被害をもたらした2020年7月豪雨から6年です。5日までの2日間、氾濫した球磨川の流域では追悼行事が行われ、被災地は祈りに包まれました。

【球磨川ラフティング協会 渕田 拓巳 副理事】
「球磨川のラフティングの拠点の一つだと思っているので、大切にしていきたい場所」

(防災行政無線)「黙とう」

(サイレン)

4日朝、球磨村一勝地にあるJR肥薩線の球泉洞駅の近くでは、球磨川ラフティング協会のメンバーなどがサイレンに合わせ、黙とうを捧げました。

この場所にはかつてラフティングの船着き場と2軒の商店がありました。

しかし、球磨川の濁流に2軒とも飲み込まれ、合わせて5人が犠牲となりました。

【球磨川ラフティング協会 渕田 拓巳 副理事】
「安らかにという気持ちが一番」

この場所で母と伯母を亡くした平野みきさんはTKUの取材に「家をかさ上げしていたので、2人は〈大丈夫〉と思って避難しなかった。自然の前では人は無力。逃げるしかない」と話しました。

また、人吉市では『球磨川くだり』の舟が出るHASSENBA(ハッセンバ)でも運航会社の船頭たちが黙とうし、球磨川に白菊を浮かべました。

【球磨川くだり 藤山 和彦 ゼネラルマネージャー】
「球磨川は『暴れ川』という別名があり、増水すると豹変するが、変わらず、この『球磨川くだり』を持続していくことを誓うというか、そうした思いを込めて(白菊を)球磨川に流した」

災害関連死を含め21人が犠牲となった人吉市。5日の追悼式では当時、自宅が床上浸水の被害に遭った地元の高校生が追悼の言葉を述べました。

【球磨工業高校3年 城本 優星さん】
「7月豪雨災害を実際に経験した世代として、その記憶と教訓を決して忘れてはなりません。同じ悲しみを繰り返さない社会を実現するために、自分に何ができるのかを考え、行動し続けることが大切だと考えています」

そして、遺族などが献花台に花を手向け、犠牲となった人たちを悼みました。

【両親を亡くした西村 直美さん】
「『子供たちも孫たちもしっかり前を向いて生きています。見守ってください』と伝えた」

こちらは、入所者14人が亡くなった球磨村渡地区の特別養護老人ホーム『千寿園』の跡地。ことしも地域の住民が犠牲者と同じ数の竹灯籠に火をともし、冥福を祈りました。

【球磨村 小川 豊明さん】
「常に共助の心、共に助け合う。それしかない。次世代に(教訓を)残せるようなことをしていきたい」

あの日から6年。被災地では同じ悲劇が繰り返されぬよう防災への誓いを新たにしていました。

テレビ熊本
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