福岡県議会の議員2人が正副議長の就任に際して、自民党県議団の幹部からの求めに応じて現金計2750万円を手渡したとTNCの取材に対して証言しました。
そのうちの1人、吉松源昭県議は2020年から議長を務め、TNCの取材に対し自民党県議団の幹部から次々とカネを支払いを求められる状況を詳細に語りました。
一問一答は以下の通りです(全3本のうちの2本目)。
◇ ◇ ◇
■ゴルフや料亭での懇親会代として
ーー懇親ゴルフ代の550万円、それは誰からお金を持ってくるよう言われてどういう形で渡したのか。
吉松県議(以下、吉松):
当時、県議団会長だったと思うが、原口(剣生)先生(議員)だ。
ーーどういう連絡があったか。
吉松:
「議会運営に汗をかくつもりはあるんだろう」とそういう趣旨のことを言われて「もちろんです」と。「それなら他会派と懇親のゴルフ含めた懇親会があるからその費用を」という話ですね。
ーーその後の1000万円は。
吉松:
同じような形。今後もゴルフというか何回もあるんだと。泊まりで。その汗をかくつもりはあるかと。
ーー毎回ルーティーンとしてやっているのか。
吉松:
歴代議長は1000万とか2000万かかったと噂はあったので、これがそういうものかという感じはあった。
■1人50万円のお車代を菓子折りに
ーーそれ以外の場所でカネを渡したことは。
吉松:
あとは2020年の4月だったか、料亭での懇親会でもちろん食事代50万弱とお車代として1人50万、5人分で250万。これも江藤議員と折半したので125万。料理代は私が出したというのが1回。
それから2020年6月、湯布院で4月下旬にゴルフで1泊したが、そこでの費用を払ってくれと。これは前もって払ってくれと言われたかは記憶が定かじゃないが、やはり中尾さんから「この金額は蔵内(勇夫)先生が立て替えてくれているから払ってくれ」と。このときが400万。1泊のゴルフでこんなにするか、と思ったけれど「そんなにするんですか」と言うことが「逆らった」と思われかねないので、これも江藤さんも参加していたので協力してくれということで折半した。
ーー「蔵内さんが」というのはどういう意味か。
吉松:
言葉通りじゃないか。「蔵内先生が立て替えているから」という言い方だった。
ーーそういうやり取りも議会棟で。
吉松:
そう。
ーーそれが日常の光景だったと。
吉松:
それはわからないが、忙しいんですよ彼ら。海外視察に1年中行ってるんだから。議会中しか会えない。実際に会うのは。
ーー懇親会の席でそれぞれに渡したのか。
吉松:
一応、お土産の菓子折りという形で用意して紙袋に。その菓子折りに紙袋入れて。
■「渡した分の領収書はない」
ーー合計2000万円。領収書は残っていないか。
吉松:
渡した分はない。料亭の分は私が払ったからその領収書はある。
ーー本来だったら収支報告書に記載しなければならないのでは。
吉松:
あまるものがあれば、政治団体で受けたなら収支報告書に書かなきゃいけないし個人で受けたら贈与税申告しないといけない。
ーーそこまでして議長になるメリットがあるのか。
吉松:
何もない。これは支援者が期待している。自民党はだいたい4期で議長。その時期になると「誰だれが議長になったね、吉松さんもそろそろじゃないか」と会う人会う人が言ってくる。当初、私は能力もないし、と話をしていたけど2年も3年も、私は最後だったから4年、その中で応えられるようになりたいというのが動機で。それ以外に予算が特別につくこともなかったと思うし、メリットはないかと思う。
ーーそれをわかっていて要求しているのか。
吉松:
つけ込んでいるところはあると思う。
ーー振り返ってどう思うか。
吉松:
こんなことは本来、なくさなくてはいけないと思う。
ーー当時の自分をどう振り返るか。
吉松:
当時そうやって応じていたから、今こうやって告発できるわけだし、そういった意味ではただ損したというか取り上げられただけの話が、いま生きているんじゃないかとも思う
ーー自民党の他の議長経験者はどう受け止めるだろうか。
吉松:
その人たちの思いだからわからないが、「余計なことを言って」と思う人もいるかもしれないし、「よく代弁してくれた」という人もいるかもしれない。
ーーそういう人たちにどう動いてほしいか。
吉松:
勇気を出して、そういう目にあった人はそれを言ってほしい。自分が払った物は自分の判断でやったことなので、返してほしいという気はない。2000万円を返してもらおうという気はない。でも海外視察など税金から取ったものは返してほしいし、そのための決断をしてほしい。県民のことを思うのであればどういう行動でこういうことになったのか、声を上げてほしい。
「【一問一答】「ワンヘルスと海外視察は無駄づかい目立つ」議長経験者が証言(3)「県民の税金が不当な形で…」福岡県議会」につづく。
