秋の味覚はどうなるのか。

2026年に北海道沿岸に来遊する秋サケは、記録的不漁だった2025年からさらに半減する見通しが示された。

漁業者は衝撃を受けている。

秋サケからとれたイクラを使った丼。

北海道を代表する秋の味覚 イクラ丼
北海道を代表する秋の味覚 イクラ丼
この記事の画像(7枚)

北海道を代表する秋の味覚だ。

それを存分に楽しむことが難しくなるかも知れない。

2025年の北海道の秋サケ漁は、約50年ぶりの記録的な不漁となった。

2026年は秋サケの来遊数が半減する見通し
2026年は秋サケの来遊数が半減する見通し

北海道沿岸に来遊した秋サケは約686万匹だったが、2026年はその半分ほどの364万5000匹になる見通しだというのだ。

北海道立総合研究機構が予測をまとめた。

温暖化の影響で、餌となるプランクトンが減少したことなどが理由とみられる。

漁業関係者の間には早くも不安が広がっている。

「かなり厳しい。放流したサケの稚魚が戻ってこない。育てる漁業を何年もやっているが、それでも思うようにいってない」(友知さけ定置部会 福士 英太さん)

北海道のサケ来遊数の推移(提供:水産研究・教育機構)
北海道のサケ来遊数の推移(提供:水産研究・教育機構)

北海道の秋サケの来遊数は、ピーク時の2004年には6000万匹を超えた。

2026年の見通しは、その6パーセントほどにすぎない。

海水温の上昇などで近年は減少傾向が続いている。

この先、秋の味覚はどうなってしまうのか。

スーパーの鮮魚コーナーではイクラの価格に気をもんでいる。

「イクラは絶望的」と語る吉本水産月寒店 嶋村 謙一店長
「イクラは絶望的」と語る吉本水産月寒店 嶋村 謙一店長

「イクラは絶望的。サケが取れる量が半分になれば、イクラの量も半分になる」(吉本水産月寒店 嶋村謙一店長)

消費者からも不安の声が上がっている。

サケの価格高騰を憂う消費者
サケの価格高騰を憂う消費者

「去年は気にせず買っていたが、何年も高騰が続くのであれば減らす」

「年中、サケは食卓に上がっている。サケのアラ汁が好きなので、高くなるのは寂しい」(いずれも消費者)

サケの記録的な不漁が続けば、この先、消費者の魚離れが進むことを心配する声も上がっている。

「魚離れが心配だが、あるものを安く売るしかない。魚は調理するのに一手間かかるし肉の方が調理しやすいので、魚の頭や内臓を取って煮るだけの状態にして売る工夫もしている」(嶋村店長)

秋サケの定置網漁は8月下旬に解禁される。

秋サケの定置網漁は8月下旬に解禁
秋サケの定置網漁は8月下旬に解禁

漁の行方はどうなるのか。

北海道文化放送
北海道文化放送

北海道の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。