【中西敦子アナウンサー】
日々の暮らしを少しでも豊かにしたい、そんな『ひと工夫』にフォーカスするコーナー「チョイたし!」です。
さて、7月に入りいよいよ「夏本番」。
怖いのは暑さだけでなく「豪雨」…。
先週から雨の日が続いていましたが、西日本豪雨から今月で8年となります。
記憶の風化が懸念されている一方、「防災」について大切だと思っていても、なかなか行動に移せていないという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今日の「ちょいたし」ポイントはこちら。
『日常の延長』です。
広島市西区のコミュニティスペース。
「すみません。お邪魔しますよろしくお願いします」
この場所を拠点に活動しているのは、3人の子を持つ久米瞳さんと1人の子の母である永山千春さんです。
2人が去年、立ち上げたのは…。
【永山千春さん】
「やはり防災は家庭にいる女性が準備することが多いと思うので、そういった方々にアドバイスやヒントを伝えられればいいなと思って始めた」
「ママのための防災カフェ」。
カフェと言っても営業するわけではなく、月に1回、小さい子どもを持つ親たちとテーブルを囲んでいるんです。
【久米瞳さん】
「やってみてこれよかったよ。あれよかったよ、これはいけんかったね、みたいな意見交換ですかね」
Q:毎月テーマがある?
【永山さん】
「例えばこういったビスケットをおいしく食べてみようとか…」
Q:これはおやつじゃない…?
「そうですね」
Q:これはただのビスケットではない?
「5年保存がきく、企業とか防災備蓄倉庫とかに入っているものですね」
【中西アナ】
「災害救助用のクラッカー?」
【久米さん】
「水分が全くないので、市販品のクラッカーとかビスケットよりそのままでは食べにくく、でも5年保存がきくのでいろいろなところで、イザというときには口にするようなことにはなると思うが、いざというときのために何をつけたらおいしいか知っておいて準備しておこうよと」
ジャムやコンビーフなどを持ち寄り、実際に食べて確かめたという相性…。
【久米さん】
「ご飯の佃煮をのせたら佃煮の味しかしなくてこれは違うねとか、キムチはいけるねと」
私も試食してみました!
【中西アナ】
「5年保存のビスケットは…、初めて食べます」
※試食
【中西アナ】
「私好きです。そのままでもいいかも。でも確かに飲み込むのは普通のビスケットよりも飲み込みにくさは若干あるかも」
続いて、チョコレートのクリームをのせて食べてみると…。
【中西アナ】
「あ~おいしいです!チョコレートつけたほうが食べやすいですね。ちょっとビスケットの乾いた感じが緩和されて食べやすくなった気がします。こういう発見もあるんですね」
いざというとき、子どもは慣れたものしか食べないこともあるため、平時のおやつとして体験しておくことや、保存がきく市販の離乳食はそのまま食べられるだけでなく、こうした非常用ビスケットの『おとも』としても活用できおススメだといいます。
さらに月に一回の集まりでは食べてみるだけでなく…。
【中西アナ】
「ビーズ?!これも防災と関係ある?」
【久米さん】
「こんな感じで自分の分かるワードで身につけておけば、いざというときにその人だとわかりやすい、とくに小さい子。人に名前を伝えられないような年齢の子が持っておくといいよねと、このワークショップをしている」
【中西アナ】
「この笛は目立ちますね。笛とは思えないほど可愛らしい!防災の笛って一見パッと見たら気づかないくらいですね!」
【久米さん】
「よかったら一回吹いてみませんか?」
【中西アナ】
「ピー。いい音が鳴りました。吹けない方が多い?」
【久米さん】
「やはり小さい子は…フシューって感じで」
【中西アナ】
「息の量とかでも変わってきますもんね。弱い息で吹いてみます。『フシュー』。弱い息で吹くとあまり鳴らないですね。お腹からグッと力を入れないと鳴りにくい」
ほかにも、スマホに頼る人が多い現代、イザというときに役立つコンパクトな防災カードをつくっているほか、久米さんは自宅である『実践』をしています。
【中西アナ】
「エッ?!なぜマリンシューズ?」
【久米さん】
「これをうちでは枕元に置いていて、だいたい防災では枕元に靴を置けというじゃないですか」
【中西アナ】
「もっと広まったほうがいいですね。私もスニーカーはベッドの下に置いているんですけど、平時に履かず『防災用のスニーカー』になるマリンシューズ…。もっと早くしりたかったです」
【CAMMOC 三沢真実 代表】
「ながら防災は毎日の暮らしの延長にあるもので、暮らしと防災を分けない考え」
今すぐ始めたくなる『日常防災のアイデア』や、『自然とラクに備えられるライフスタイル』などをSNSや本の出版、防災イベントを通して発信している会社の代表、三沢真実さん。
【CAMMOC 三沢真実 代表】
「防災はダサいとか面倒くさいとかそういう感覚を持っている方が多いと思うが、少しお気に入りのものを身の回りにおいておくこと、例えばテンションがあがるようなランタンで、(停電など)もしもの時にすぐ点けられるようなアイテムを身の回りに置いておくと、身の回りのインテリアも楽しみながら、もしもの時にもすぐに役立てられるということができるので、暮らしの中で何か楽しいとか、テンションが上がるとか、そういったものを取り入れながらするのが『ながら防災』のメリット」
忙しい日々で後回しになりがちな防災を、『無理なく無駄なく楽しみ続ける』様々なヒント。
【CAMMOC 三沢真実 代表】
「やっぱり知るということが大事だと思う。例えば水は1日人が生きるためには3リットル必要だと言われているが3リットルをどう使うか、あまりやりやっていなかったらイメージができないと思う。ただそれをいきなりやると言ってもハードルが高い。まずはお水が出ないことがあるかもしれないなということを意識して、きょうは水が出ないというのをイメージするだけ。水道の蛇口をひねる度に、もしかしたら出ないかもしれないということをちょっと考えて1日過ごしてみる。そうするとそのたびにこれくらい使っているなと意識できる。暮らしの中で自分で知るというタイミングをつくるだけでも、一歩前に進むことかなと思う」
そして、三沢さんが『これだけは実践してほしい』とするのが…。
【CAMMOC 三沢真実 代表】
「一番最初にやってもらいたいのはモバイルバッテリーを持ち歩くこと。情報をいかに正確なものを取り入れるかということが今の時代にはとても重要なこと。精神的余裕もバッテリーがなくなると目減りしていくんですよ」
