2歳の男の子の首をカッターナイフで切りつけるという衝撃的な事件の裁判が、鹿児島地裁で続いている。被告人質問が6月30日に行われ、元保育士の笹山なつき被告(24)は被害者家族に向けて何度も謝罪の言葉を口にした。さらに、起訴された事件以外にも複数の子どもへの暴行があったことも明らかになった。

事件のあらまし 保育中に凶器を手にした元保育士

笹山なつき被告は、南九州市知覧町西元在住の元保育士。2024年6月、当時勤務していた鹿児島市の認定こども園において、当時2歳の男の子の首をカッターナイフで切りつけ、全治1カ月のけがを負わせた。また、当時1歳の女の子の鼻を木製の棚の角に打ち付け、全治7日のけがをさせたとして、殺人未遂と傷害の罪に問われている。

6月18日の初公判では、笹山被告は「殺意はありませんでした」と容疑を一部否認していた。

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被告人質問で明かされた「前日」の行為

6月30日の被告人質問では、事件当日に至るまでの経緯がさらに詳しく明らかになった。

注目すべきは、男の子の首をカッターで切りつけた前日にも、同じ男の子に対して自身の爪で首を傷つけ、出血させていたという事実だ。事件は突発的な一度きりの行為ではなく、それ以前から暴力が繰り返されていたことが浮き彫りになった。

さらに、弁護側の質問に対して笹山被告は、起訴された2人以外にも、自分に懐かない別の3人の子どもに対して手をあげていたことを認めた。

弁護側「男の子と女の子以外にも手を上げることがあった?どのくらいあった?」

笹山被告「10回いかないくらい。軽く押したり、転ぶくらい押したこともあった」

「二度と子どもと関わる資格はない」 被害者家族への謝罪

弁護側から被害者家族への思いを問われると、笹山被告は言葉を絞り出した。

笹山被告「痛い思い、怖い思いをさせてしまい申し訳ありません。一生消えないような傷跡を残してしまい申し訳ございません。深く反省、後悔しています」

また、「二度と子どもたちと関わる職業に就く資格はない」とも述べ、被告人質問を通じて何度も謝罪の言葉を口にした。

本来、子どもの安全を守る立場であるべき保育士が、園内でこのような行為に及んでいたという事実は、地域の保護者や子育て世帯に大きな衝撃を与えた。認定こども園は、就労している保護者が日中の長い時間を安心して子どもを預けられる場所として地域に根付いた施設だ。その信頼が根底から揺らぐ出来事として、地域社会に深刻な問いを投げかけている。

今後の裁判の日程

裁判は7月7日に結審し、7月16日に判決が言い渡される予定だ。裁判員裁判として審理が進められており、笹山被告に対してどのような判断が下されるか、地域社会の注目が集まっている。

鹿児島テレビ
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