福岡県北九州市の特定危険指定暴力団工藤会をめぐり、トップが交代したと福岡県警が断定したことが1日、わかりました。
捜査関係者によりますと、工藤会のトップが総裁の野村悟被告(79)からナンバー2で会長の田上不美夫被告(69)に交代したと県警が断定しました。
県警は、工藤会側が3月にほかの暴力団組織などに対し野村被告の引退を伝えていたことを把握していましたが「偽装引退」の疑いもあるとみて慎重に調べていました。
野村被告と田上被告は2014年9月に県警の「頂上作戦」で逮捕され、いずれも約12年にわたり身柄拘束が続いています。
野村被告は市民を狙った4つの襲撃事件に関与したとして殺人などの罪で起訴され、現在、最高裁に上告中です。
また、事件の遺族に計1億円以上の賠償を支払う判決が確定しています。
一方で、逮捕・拘留後も野村被告のもとには配下組員たちが連日差し入れや親族の送迎を続けてきたとみられ、警察は工藤会が金銭的な負担を背景に野村被告の引退を決めたとみています。
引退は工藤会側が事前に決め、その後、野村被告本人を説得したとみられています。
県公安委員会は今月中旬にも暴力団対策法に基づき、官報で公示する見通しです。
