福島テレビの斎藤恭紀気象予報士が、あす30日の福島県の天気と今後の見通しを解説。今週前半は各地で30℃以上の真夏日となりますが、後半からは涼しい空気が流れ込む見込みです。気温の乱高下に注意を呼びかけています。

■なぜ?ヨーロッパで「記録的酷暑」だと日本が涼しくなるワケ
現在、ヨーロッパではパリで40.3℃、ドイツで41.3℃を記録するなど、1300人以上が亡くなる歴史的な熱波に見舞われています。この原因は、アフリカ・サハラ砂漠から吹き付ける異例の熱風です。その上空にある高気圧の強さは、日本に“ウルトラ猛暑”をもたらすときと同等レベル。これがエアコン普及率の低い、暑さに慣れていないヨーロッパの人々を直撃しています。

実は、地球規模で流れる「偏西風」の蛇行により、ヨーロッパが記録的な暑さになると、連動してアジア(日本付近)には冷たい空気が流れ込みやすくなる性質があります。まさに今年はこのパターンがすっぽりはまっており、先週まで日本が比較的涼しかったのはこのためです。来週にかけても、夏の太平洋高気圧が張り出してこられないほど、この涼しい空気の勢力が強い状態が続きます。

■あすのエリア別天気
30日は、南からの暖かく湿った空気が山を越えて吹き下ろす「フェーン現象」が発生します。日中はまるでドライヤーの温風のような乾いた空気が流れ込み、各地で厳しい暑さとなるため、屋外作業の際は熱中症対策を万全にしてください。

【会津地方】
フェーン現象の影響を最も強く受ける会津盆地(会津若松市)では、最高気温31℃の真夏日が予想されています。日中は強い日差しが照りつけますが、尾瀬や桧枝岐村周辺などの山沿いでは、午後から夕方にかけて急な雷雨(夕立)が発生する可能性があります。山の天気は非常に変わりやすいため、アウトドアの際は雨具の手放せない準備に加え、早めの下山を心がけるなど安全第一で行動してください。

【中通り】
福島市で最高気温30℃など、各地で30℃前後の厳しい暑さとなります。福島市の最低気温は20℃、国見町では16℃まで下がり、朝は涼しい風が吹きますが、この朝の涼しさに油断して水分補給やエアコンの使用を怠らないようご注意ください。また、夜間に窓を開けっ放しにして寝ると寝冷えの原因になります。さらに、天気図に雨マークはありませんが、白河市や東白川郡などの県南部では夕方に急な雨(夕立)が降る可能性があるため、お出かけの際は天気の急変に念のためご注意ください。

【浜通り】
海からの風(海風)が吹き込むため、いわき市で最高気温24℃など、比較的過ごしやすい一日となります。ただし、福島県沖の海面水温が平年より1〜2℃低いため、沿岸部では夜間や朝方に海霧が発生しやすく、ひんやりと感じられる時間帯もあります。体温調節ができるよう、薄手の羽織るものを1枚持っておくと便利です。

■週間予報
7月1日までの週前半は各地で晴れて暑い日が続きますが、2日(木)以降は雰囲気がガラリと変わります。

木曜日からは梅雨前線上の低気圧が接近し、曇りや雨の日が多くなる見込みです。太平洋高気圧の張り出しが弱いため、オホーツク海高気圧から冷涼な風(ヤマセ)が吹き込みます。

まるで「天然のクーラー」のスイッチが入ったかのように猛暑はいったん落ち着き、しばらくは曇りがちでジメジメとした「陰性(いんせい)の梅雨」が続きそうです。去年のようなノンストップの酷暑にはならない見込みですが、気温のアップダウンが激しいため、衣服での調節や体調管理を徹底してください。

※2026年6月29日放送の福島テレビ・テレポートプラスの天気コーナー「福テレ空ネット」からの抜粋記事。気象情報は放送時(午後6時半時点)のもの。最新の予報をご確認ください。

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