「餃子の王将」の運営会社の社長を殺害した罪などに問われている、暴力団幹部の男の裁判で、検察側は無期懲役を求刑し、無罪を主張する弁護側との全面対決のまま結審しました。
裁判の取材を続けている関西テレビ・京都支局の石田聖乃記者が伝えました。
■傍聴席に顔を向け、誰かを見るようにして2、3度うなずく様子も
【石田記者】
検察が無期懲役を求刑した際、田中被告は目を閉じ、冷静に聞いているような様子でした。
ただ、その後印象的な動きがあり、傍聴席に顔を向け、誰かを見るようにして2、3度うなずいていました。
求刑の瞬間に、誰か関係者のほうを見た可能性もあると感じました。
その後は、これまでの裁判と同様、時折、資料などを確認しながら話を聞いていて、心情がうかがえるようなことはありませんでした。
しかし裁判長から「最後に言いたいことはありますか」と問われると、九州の方言を交えながら「お一人お一人の肩をつかんで私は犯人じゃありません!と伝えたいです!」などとかなり迫力のある声で改めて無罪を主張。
強い印象を残して審理は終了しました。
■検察側「非常に細かく証言積み上げ…」繊細な立証迫られたか
(Q.無期懲役という求刑の一方で、弁護側は一貫して無罪を主張するという展開になりましたが、判決のポイントはどこにありますか?)
【石田記者】
やはり今回の裁判のポイントは、争点が量刑ではなく、犯人性、つまり「田中被告が犯人であるかどうか」ということだと思います。
そんな中で検察側の証拠がどう評価されるかです。
検察は、現場に落ちていたタバコ1つにも、タバコを発見した捜査員、それを写真におさめた捜査員、後日、タバコの火の消え方の実験を行った捜査員など数多くの証人尋問を行いました。
そして非常に細かく証言を積み上げ、被告人の犯行であることは明らかだと結論づけました。
ただ、裏を返すと、事件の目撃者やその瞬間をおさえた防犯カメラの映像など、明確な直接証拠がない中で、検察が本当に繊細な立証を迫られていたとも考えられます。
そんな中で、裁判所が最終的にどのような判断を下すのか、注目されます。
(関西テレビ「newsランナー」2026年6月29日放送)
