シリーズでお伝えしている「後継者探し」。少子高齢化や労働環境の変化により、全国の半数以上の企業が後継者不在となる中、「後継ぎ」を探している経営者の声をお届けします。

「店の雰囲気や料理の味を守ってくれる人がいればと思い、事業承継を考え始めた」

地域の事業を、技術を、味を存続させるために…「求む!わたしの後継者」

【レトロな雰囲気の老舗喫茶店】ニューリンデン 高橋芳彦社長

まるで映画のセットのようにレトロな雰囲気の店内。

(客は…)
「建物を見て、えっ?と(思った)」
「すごく雰囲気がすてき」

城のような建物が目を引く倉敷市広江の「ニューリンデン」。創業57年の老舗喫茶店です。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「(メニューは)ドリンク、コーヒー、こっちがサンドイッチ、ピザ」

◆メニューはなんと460種類!若者や家族連れの客もSNSで見て来店するようになり…

特徴はメニューの豊富さ。サンドイッチにパフェ、とんかつにステーキと…その数なんと460種類です。社長の高橋芳彦さん(67)。スイーツの調理は高橋さんが担当しています。

主役であるはずのプリンが埋もれて見えないほどたくさんのフルーツが乗った「プリンアラモード」。どこか懐かしい雰囲気がSNS映えすると人気です。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「10年前は近所の常連、男性や年配が多かったが、最近SNSで見て若者や家族連れ、いろんな世代の客が来る」

◆91歳の今も現役の母・千鶴子さんが作る定番メニューは創業当時から不変の味

スパゲティを作るのは91歳の今も現役で厨房に立つ母・千鶴子さん。真ん中に卵を落としてまろやかな味わいに。創業当時から半世紀以上変わらない、ニューリンデンの定番メニューです。

◆レトロな建物は創業者の父・彪さんが設計 父亡き後も家族と力合わせ経営してきたが…

このレトロな建物を設計したのは店の創業者でもある父親・彪(つよし)さん。高橋さんは父親が亡くなった後、妻や母、妹と力を合わせて店を経営してきましたが、それぞれが体に不調を抱え自分自身も高齢になってきたことから店をたたむことを考えるようになりました。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「子供が娘2人で、2人とも嫁いでいるので後継者がいない。廃業という選択肢しか考えていなかった」

◆客から掛けられる料理の味、店の雰囲気への賞賛、激励の声に…高橋社長は事業承継を考え始めた

しかし、客から掛けられる声は。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「「おいしかった」「くつろげる店」「すてきな店内」「頑張って続けて」と よく言われるので、店の雰囲気や料理の味を守ってくれる人がいればと思い事業承継を考え始めた」

デミグラスソースやタルタルソースなどソースは、ほぼ自家製。レシピや調理器具だけではなく、店内の調度品なども全て後継者に譲るつもりだといいます。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「常連客はうちの味に慣れ親しんでいるので、メインメニューは引き継いでほしい。それ以外に工夫して変えたり増やしたり減らしたりは構わない」

◆創業57年…ほっと安らげる味と場所を提供してきた「老舗喫茶店」の後継ぎを募集

半世紀以上、多くの人にほっと安らげる味と場所を提供してきた、老舗喫茶店。次の世代につなげてくれる後継ぎを募集しています。

(ニューリンデン 高橋芳彦社長)
「父親と母親が創業し築き上げてきた店の雰囲気、ニューリンデンの味、引き継いで守り続けてきた自分と妻、スタッフの気持ちを、引き継いで守ってくれる人がいればよろしくお願いします。長年来てくれている客、若い人、家族連れや年配、いろんな人に来てもらっている。「ずっと続けて」という声もたくさんいただいているので、引き継いでくれる人がいればよろしくお願いします」

高橋さんは今、事業承継を支援するマッチングサービス「リレイ」に登録し、事業への思いや引き継ぐ場合のメリットや課題点を公開して後継者を募集しています。「リレイ ニューリンデン」で検索できますので興味を持った人は調べてみてください。

岡山放送
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