6月23日は沖縄・慰霊の日。
太平洋戦争で、日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされている。
戦争の記憶を伝え続けるため、大阪出身の俳優が祖母の体験を元にした特別な舞台を制作した。
■沖縄から1分間、音が消える日
「黙とう」
沖縄慰霊の日。沖縄から1分間、音が消える日だ。
糸満市で開かれた追悼式では県民や高市総理らが祈りを捧げた。
豊崎中学2年・亀谷琉奈さん:まだ若かった曾祖母は小さな体で必死に走った 涙を流す暇もなくただ生きるために。
81年前の6月23日、沖縄戦の組織的戦闘は終結したとされている。
県民の4人に1人が犠牲になった地上戦。

■祖母が沖縄で戦争経験 沖縄にルーツのある大阪出身の俳優・谷ノ上さん
追悼の祈りは、神戸市・須磨区でもー。
ここは、須磨出身で地上戦が始まる3カ月前に沖縄県知事となり、戦時中食料確保などに尽力した島田叡元知事の功績を伝える場だ。
大本山須磨寺 小池弘三貫主:島田さん自身が須磨寺町出身なので6月23日に沖縄に思いを寄せていただく。
ここで祈りを捧げた俳優がいます。谷ノ上朋美さん(53)だ。
谷ノ上朋美さん:関西の方で慰霊の日知らない方はたくさんおられる。戦後81年から繋ぐってことをやっていこうと…。
大阪出身の谷ノ上さんは沖縄にルーツがある。祖母が沖縄で戦争を体験していた。

■祖母から聞いた話を元にしたひとり芝居を大阪で上映
週末、この祖母の話を元にしたひとり芝居「ゆんたくしましょうね」を大阪市内で上演した。
「ゆんたくしましょう」とは、沖縄の方言で「おしゃべりしましょう」という意味だ。
谷ノ上朋美さん:こんな事実・歴史があったんだってお芝居でみることで感じる何かがある。
祖母の又吉純子さん(96)は戦争で両親と兄弟7人を亡くし、1人だけ生き残った。
祖母・又吉純子さん:戦争は怖いからね。お墓に隠れていた最初は。
谷ノ上さんは、純子さんの話を聞き取って、芝居を作り上げた。

■来場者に追体験してもらうことで「繋がる命」を表現
避難豪となった自然洞窟「ガマ」の暗闇の中…
谷ノ上朋美さん:もうあかん。人の命、目の前にして思ってもでけへんこといっぱい。おばあちゃんが生き残ってくれたからここまでつながって私がおる。
ひとり芝居で谷ノ上さんは兵士の看護にあたった女学生や軍の指揮官を演じ、来場者に追体験してもらうことで「繋がる命」を表現した。

■谷ノ上さんの芝居を観た人は「受け継がれてきた命を大切に」涙止まらず
谷ノ上さんの芝居を観た人は…
小学5年生:重いなあと思いました。
母親:全部わからなくてもちょっと単語、単語でも入ってくれたらいいなと思って来たんですけど良かったです。
沖縄出身・大学2年生:沖縄出身で自分のおばあちゃんも沖縄戦を生き残った1人なので…すみません…受け継がれてきた命を大切にして…。

■「『命どぅ宝(命こそ宝)』ここから何かを感じとってもらえるきっかけに」
谷ノ上朋美さん:明日からの一歩につながる心の揺れを感じて欲しい。平和のことに関して自分の命の尊さ、“命どぅ宝(命こそ宝)”ここから何かを感じ取ってもらえるきっかけになるといいなと思ってます。
受け継がれた命を見つめる…伝え方を模索しながら関西と沖縄を繋ぐ。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年6月23日放送)


