子どもたちの間で手足口病の感染が広がっている。鹿児島県内では全域に流行発生警報が継続中で、感染者数は11週連続で増加。地元の小児科医は「注意しないといけない時期が長いウイルスかもしれない」と話す。夏本番を前に、親子で知っておきたい予防と対策のポイントをまとめた。
「5月の連休明けからすごく多い」 現場の小児科医が見た実態
手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹ができる感染症で、主に幼い子どもを中心に夏に流行する。飛沫感染や排せつ物を介して感染しやすく、保育園や幼稚園といった子どもが集まる場所では特に注意が必要だ。

鹿児島市のかごしまたんぽぽ小児科の山元公惠院長は、今年の状況についてこう語る。
「5月連休明けから『すごく多いな』って思っていて、保育園の検診にいくと手足口病で休んでいる子もいる。まだ流行中なんだと思う」
県内では、6月8日から14日までの1週間の発生報告数が前の週より84人多い436人に上り、全国と比較しても多い状況が続いている。
感染力が長続き 「便からは4週間ウイルスを出す」
この感染症で注意したいのは、感染力が持続する期間の長さだ。山元院長は次のように説明する。
「ウイルスに感染した人から、1週間くらいは接触でうつると言われている。便からは4週間くらいウイルスを出すと言われている。結構注意しないといけない時期が長いウイルスかもしれない」

症状が落ち着いた後も、排せつ物を通じてウイルスが排出され続けるという点は、見落とされがちなポイントだ。おむつ替えの際の手洗いや、トイレ後の衛生管理を徹底することが求められる。
大人も感染する可能性 親子で取り組む予防策を
手足口病は子どもに多い感染症だが、抗体がない大人が感染するケースもある。子どもから親へと感染が広がることもあるため、家庭全体での対策が欠かせない。
山元院長は、日常でできる具体的な対策として次のことを挙げる。
「やはり基本的な手洗いうがいをする。夏になって暑くなっているが、車の中も含め空気の入れ替えをするなど環境整備は気をつけたほうがいい」
こまめな手洗いと換気という、シンプルながら効果的な対策が感染予防の基本となる。
なお、県内では手足口病に加え、新型コロナウイルスの感染者も増加している。複数の感染症が同時に流行している状況だけに、日頃の感染対策をより一層意識して過ごしたい。
【動画で見る▶【医療機関に聞く】手足口病 現状と注意点は? 11週連続で感染者数増加】

