岩手県奥州市水沢の奥州市役所の近くにあるベーカリー「メゾン デュ ラミティエ」は、店舗を持たずイベントなどで出張販売をしてきたが、2024年に念願の店を構えた。
店内に一歩足を踏み入れると、焼きたてのパンの香ばしい香りが広がる。

佐藤睦さんはパン作りについて「ずっしり重たい感じのパンと、水分がたっぷり入ったハード系のパンが中心。国産小麦を中心に使用し、自家培養の天然酵母を使って発酵させパンを焼く」と語る。

看板商品のひとつが、「湯種」製法で作る「湯種バゲット」。
生地の一部に100℃の熱湯を加えてこね、餅のような状態にすることで、小麦本来の甘みを引き出すのが特徴だ。

高温・短時間で焼き上げることで、外はカリッと香ばしく、中はしっとり。かむほどにやさしい甘みが広がる。

「湯種自体にしっかりした甘さがある。バゲットには3種類の小麦粉をブレンドし、その中の一つが甘みを引き出している」と佐藤さん。

一方、「いちじくとくるみ」も人気商品だ。自然な甘みが口いっぱいに広がり、イチジクはみずみずしくつぶつぶの食感も楽しめる。

佐藤さんは「ドライいちじくを一度蒸し、再び水分を含ませて生に近い状態に戻してから赤ワインに漬けるからしっとりしている」と話す。

ほんのり赤ワインの香りもポイントで、全粒粉を多く配合した生地はもっちりとしており、食事パンとしても楽しめる。
赤ワインとの相性も良く、「お酒に合わせたいというお客様も多い」という。

また、フランス語で“田舎風パン”を意味する「カンパーニュ」は、生地をあまり練らずに仕上げることで、力強い食感と小麦の深い旨みを引き出している。
かみしめるほどに小麦のうまみが広がる。

店名の「メゾン デュ ラミティエ」は、フランス語で「友情の家」を意味する。

メゾン デュ ラミティエ 佐藤睦さん
「もっともっと地域に根差した店にしたい。周りに他のお店が増えたり、『奥州市いい街になったね』と言ってもらえたら」

奥州市水沢の「メゾン デュ ラミティエ」は、日々丁寧にパンを作りながら地域を盛り上げている。

岩手めんこいテレビ
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