FNNが14日までの2日間行った6月の世論調査で、「高市内閣を支持する」と答えた人の割合は、5月より2.7ポイント下がり、65.3%でした。
その背景にはいわゆる“誹謗中傷動画”疑惑があるとみられ、高市総理の説明に、「納得できない」と答えた人が52%と半数を超え、「高市総理の秘書の参考人招致が必要だ」は60.1%に達し、「不要だ」は35.6%にとどまりました。
(調査は6月13日、14日に電話調査、全国の18歳以上の男女1016人が回答)
この結果について関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で、ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、自民党の三役(※幹事長・総務会長・政調会長)経験者への取材結果を解説。
「皇室典範改正や憲法改正、衆議院の定数削減の話で、話題を“上書き”して“誹謗中傷動画”の話題を薄めていく戦術でくるのでは」と説明しました。
■「当然の数字だ」 鈴木哲夫氏が読む”参議院”と”世論”の二重圧力
30年以上にわたり政治の現場を取材してきた鈴木氏は、この結果を「当然だ」と述べました。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫氏】「この数字ですけども、当然だと思います。国会の答弁を聞いていても、整合性とか、はっきり答えてない。だから『ちゃんと答えるべきだ』という世論が高いのこれは当然」
鈴木氏が今後のポイントとして挙げたのは2点です。
・参議院の動向 …衆議院では与党が数の優位を持つものの、参議院では野党が「徹底的にこの問題をやる」と明言しているといいます。審議が止まる場面も出ており、参議院での議論の行方が政権運営を左右すると鈴木氏は見ています。
・世論の変化 … 鈴木氏は「何だかんだ言っても高市さんというのは世論に支えられている」と指摘します。それだけに、世論が批判的な方向に傾き始めると「かなり揺らいでくる」と警告しました。
■自民党元三役が語った”上書き”戦術とは
さらに鈴木氏は、自民党の元三役に取材した結果、“誹謗中傷動画疑惑”に対して、ほかの議論をぶつけ、話題の”上書き”を狙ってくるのではないかと解説しました。
【鈴木哲夫氏】「”上書き”とは何かというと、今、”誹謗中傷動画”の問題になってたら、そうじゃないものをどんどん被せていく、”上書き”していくという意味。
皇室典範の話、憲法改正、それから衆議院の比例の定数を減らすとか、消費税。こういうものをどんどん打ち出してきたら、それがメインになる。
まさに“上書き”で、この“中傷動画”問題が少し薄れていくんじゃないか、そんな戦術でくるんじゃないかという見方をしている」
その上で鈴木氏、「SNSと選挙は今、大問題で議論してる。だから高市さんはしっかりとここは説明をする必要があると僕は思います」と指摘しました。
■「”上書き”より全部明らかに」 古市憲寿氏が問う”松井健”という存在
社会学者の古市憲寿氏も、”上書き”に対し、「全部明らかにすべき」と訴えました。
【古市憲寿氏】「逆に僕は”上書き”じゃなくて、全部明らかにしたほうがいいと思う。
そもそもこの“誹謗中傷”動画のキーマンとされる実業家の松井健さんは、もともと『サナエトークン』の運営者側ですよね。
だからいっそ全部明らかになって、『サナエトークン』とは何だったのか。松井健さんというのはどういう存在なのか、その周りにはどんな人がいるか、ということを全部」
■「高市さんも修正すればいい」 古市氏が示す問題解決の条件
古市氏は、高市総理自身の国会答弁について、「秘書が松井氏らに会っていない」とする説明について、「多分、高市さんの言い過ぎという面もあると思う」と指摘。
その上で、次のように主張しました。
【古市氏】「だから高市さんは高市さんの(これまでの答弁の)修正をすればいい話で、そもそも松井さんたちが誰なのか、サナエトークンというのは何だったのか。誰が一番悪いのか。
全部つまびらかに明らかになって、そういうことを全部、明らかにしないと、この問題は終わらない気がする」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年6月15日放送)