ワールドカップでサッカーが注目される中、J1クラブが地域で増える空き家対策に乗り出しました。
街の未来を見据えたその狙いとは。

サッカーJ1・水戸ホーリーホックのホームゲーム。
熱気に包まれるスタジアムの一角で開かれていたのは、“相談会”です。

サポーター:
売ってもいい、何カ月間もそのままにして、草ぼうぼうになってそれが嫌だ。

サッカーのクラブチームが取り組む「空き家相談会」。
親の家の管理や売却など、いざ自分でやるには何かと大変な悩みに、耳を傾けます。

サポーター:
母が亡くなり、今、完全に空いている。相談ができると知らせてくれたのでそれで来た。

実は、茨城県内にある空き家は19万6200戸。
築約45年、6LDKの一軒家もその一つです。

両親が亡くなったあと、空き家になりました。

家主:
正月などに集まって食事をするとか、そういったことはここであった。

家主となった長男は、管理する負担が重いといいます。

家主:
固定資産税、電話代、テレビの受信料、水道代、電気代など重ねると、年間20万ぐらいいくと。

さらに、家そのものの傷みも…。
修繕には費用がかかるため、売却を決めました。

クラブ側は、空き家の相談窓口を設けた理由について、「(Q.相談窓口設置の理由)私たちがホームタウンとする市町村があるが、空き家が非常に増えている。景観が崩れたり、悪いことに使われたり、いろいろリスクが出てくることもある」と説明します。

相談会はクラブの担当者のほか、専門家が相談に応じますが、地元に根付いたチームだからこその安心感も。

サポーターからは「地域に身近なクラブ。相談しやすいかなとすごく思う」「ちょっと頼りにしたいなと思う」といった声が聞かれました。

さらに、クラブが考えているのは、空き家を宿泊先として活用する“民泊”です。

水戸ホーリーホック サステナビリティ部・坂本裕二さん:
アウェーのサポーターのホテルがなかったり、高騰することがある。

クラブと一緒に相談に応じる、株式会社ネクスウィル・丸岡智幸代表取締役も「どこに相談したらいいかわからないという方も多い。意義のある取り組み」だと話します。

J1クラブが目指す、もう一つの“ゴール”。
それは空き家を減らし、誰もが安心して暮らせる街をつくることです。