ことし1月、阿蘇中岳付近で発生した遊覧ヘリの事故について、熊本県警は12日、捜査の一環として機体の引き上げとパイロットや乗客の救助活動を行う方針を明らかにしました。
1月20日、阿蘇中岳付近で遊覧ヘリの行方が分からなくなり、火口内の斜面で大破した機体が発見されました。
機体の周りでは乗っていたパイロットと台湾からの観光客 :計3人の姿が確認され、状況から生存の可能性は極めて低いとされています。
現場周辺は地盤がもろく、火山ガスが発生していることから、人が火口に入っての捜索・救助活動は断念され、無人重機を使った機体の引き上げなどが検討されていました。
発生から間もなく5カ月。熊本県警は12日、捜査の一環として、無人重機を使って機体の引き上げを行う方針を明らかにしました。
理由は「運航会社による引き上げが難しく、証拠品を早期に回収し、パイロットや乗客を家族のもとに返すため」としています。
県警と契約を結んだ県外の建設会社が作業する予定で、阿蘇火山防災会議協議会は火口周辺への立ち入りを6月15日から7月末まで許可しています。
費用は約4億4000万円の見込みで、法律に基づき、国費でまかなわれるということです。
この事故をめぐっては、国が『航空事故』と認定し、運輸安全委員会が調査しています。
阿蘇市の松嶋 和子 市長は「作業が早期に完了するよう、市として全面的に協力する」などとコメントしています。