今回の打ち上げ、関係者はどのような思いで打ち上げに臨んだのでしょうか。H3にかかわるトップ、有田誠プロジェクトマネージャが会見終了後、胸の内を明かしました。
JAXA H3プロジェクトチーム 有田誠プロジェクトマネージャ
「本当に眠れない日が続いてきましたので、こんな半年を過ごすことはおそらく一生今までもなかったし、これからもないだろうな。日本の底力というか技術力を知る、改めて知る」
2025年の打ち上げ失敗から12日までの半年間をこう振り返るのはH3プロジェクトチームのトップ、有田誠プロジェクトマネージャです。
開発当初から10年以上にわたりH3ロケットに携わり、2024年4月からH3プロジェクトチームのトップに着任した有田さん。再起をかけた打ち上げを前にした5月24日、KTSの取材に応じた有田さんは失敗が許されないプレッシャーを口にしていました。
Q.今は緊張か楽しみかどんな気持ちが大きい?
有田誠プロジェクトマネージャ
「今回ですね、緊張ですね。失敗が二度とできないという意味で緊張感がやはりとても大きい」
そして迎えた12日、打ち上げが順調に進み、有田さんは隣にいたJAXAの岡田匡史理事と笑顔で抱きしめあい、喜びを分かち合いました。
これでH3は8機中6機で打ち上げに成功し、成功率は75パーセントに回復しました。しかし宇宙開発をめぐっては打ち上げ成功数でアメリカが大きくリードしています。そんな中、有田さんは今後の展望を次のように語りました。
有田誠プロジェクトマネージャ
「ライバルたちは色々どんどん前にいる人もいるし、失敗する人もいるし、いろんな環境の中でそれぞれが奮闘している。国策ロケットで終わることなく日本の産業を支える形になったらいい」
日本の技術者の意地とプライドをかけて挑んだミッション。今回の成功は、また新たな挑戦へのスタートとなりました。