6月12日も県内は梅雨の晴れ間となり、各地で気温が上がりました。
こうした中、県内有数の米どころ、えびの市では田植えが始まっています。
全国的に米の在庫が増え価格が下落する中、地域の米農家は高品質な米作りで産地の維持を目指しています。
えびの市下大河平地区にある勘場孝次さんの水田です。
勘場さんは今月7日から田植えを始め、12日には、親戚などと4人で20アールにヒノヒカリの苗を植えていきました。
勘場さんは予想されている記録的な猛暑による米の品質低下を心配しています。
(コメ農家 勘場孝次さん)
「全国的な高温でヒノヒカリは、おそらく今年も心白、乳白が発生するだろう。これをいかに克服するか」
そこで、今年は県が開発した暑さに強い新品種「ひなた舞」も植え付けました。
農林水産省によりますと、コメの店頭価格の平均は、今年3月まで5キロ4000円を超える水準で推移していましたが、先月31日までの1週間は3673円と徐々に下がってきています。
価格が下落している背景には米の在庫量の増加があります。
今年4月末時点の民間在庫量は249万トンで過去10年で最も高い水準となっています。
米が余り、価格が下がる中で、勘場さんは去年と同じ作付けを見込んでいます。
品質の良い米を作ることで、ブランド価値を保ち、生産を維持していきたい考えです。
(コメ農家 勘場孝次さん)
「米が余るとか足りないとかそういう話もあるが、少子高齢化でだんだん米農家も減っている。減った分を今いる人でカバーするのが精一杯。余るなんてことは考えられない。米をみんなで食べて農家を支えてほしい」
えびの市では、今週末に田植えのピークを迎えます。