“ネコ駅長”で知られる和歌山電鉄貴志川線について、国土交通省はきょう=12日付けで運賃の値上げを認可したと発表しました。
値上げはことし7月1日からとなります。
和歌山市と紀の川市を結ぶ和歌山電鉄貴志川線は、“ネコの駅長”などで話題を集めましたが、コロナ禍以降の需要が減少する一方、施設老朽化対策や物価上昇・災害復旧等に伴う費用が増大して近年は年間2億円超の営業赤字となるなど、経営不振が続いています。
去年11月には和歌山県など沿線の自治体が線路などの設備を保有してコストを負担し、和歌山電鉄が運営のみを行う「上下分離方式」に移行することで合意していますが、会社は「今後も安全・安心な輸送を維持し地域の公共交通としての役割を果たすため」として運賃の値上げを申請していました。
今回認可された内容によると、初乗り料金は現在の190円から220円に。
和歌山駅から西山口駅・甘露寺前駅・貴志駅間は、現在の410円から480円となります。
また、定期券(1カ月)についても通勤の場合は平均で約37%、通学で平均27%上昇します。
関西の鉄道業界では、近畿日本鉄道と南海電鉄が2023年に値上げを実施しているほか、JR西日本も2030年度までの中期経営計画に値上げの実現を目指すことを盛り込んでいます。