これから迎える梅雨や夏に大活躍するエアコン。そのエアコンに適用される省エネ基準が2027年4月から大幅に強化される。私たちの生活にどんな影響があるのか…知っておくべきポイントを新潟県長岡市出身の節約アドバイザー・丸山晴美さんに聞いた。
■“エアコン”値上がり懸念も…期待される光熱費節約
27年4月に国が定める省エネ基準が引き上げられることでエアコンの値上がりが懸念されている2027年問題。
省エネ性能の高いエアコンを作るには多くの製造コストがかかるため、低価格帯の製品が市場から消えてしまうのではと戸惑いの声が上がる一方、“光熱費の節約”が期待できる。
資源エネルギー庁の試算では、6畳用のエアコンにかかる1年間の光熱費は約2760円安く、14畳用エアコンでは1万2600円安くなるとされている。
エアコンの平均使用年数は14年と言われているため、6畳用では4万円、14畳用では18万円の光熱費削減に。
■買い替えるタイミングは?
とはいえ、初期費用がかかる新基準のエアコン。どのタイミングで買い替えるのがお得なのか。
節約アドバイザーの丸山晴美さんは「安く手頃なエアコンをつけたという方であれば、2026年モデルで買い替えたほうがいいのでは。10年前後で、かつ故障の傾向が見受けられる場合、買い替えのタイミングになる」と話す。
最新技術などを詰め込んだ省エネ性能の高い『ハイエンドモデル』に買い替える場合には初期費用が高くなるが、丸山さんは補助金が出る自治体もあるため、ホームページなどで各自治体の情報を確認してほしいとしている。
■部屋の広さ・使用時間でグレード選択
夏は暑く、冬は厳しい寒さが襲う新潟県。
電気代を節約するために省エネ性能の高いハイエンドモデルをすべての部屋に設置したいところだが、丸山さんは「リビングのように長時間つける広い部屋はハイエンドモデルにして、寝室のようなそこまで広くない部屋はエントリーモデルにするのがおすすめ」と指摘。
すべての部屋にハイエンドモデルを設置すると費用がかかるため、部屋の広さや使用時間を考えて導入するのがおすすめだという。
■蛍光灯⇒LED切り替えで電気代節約に
一方、オフィスだけでなく、住宅のキッチンやリビングなどにも広く使われている蛍光灯にも2027年問題が。
これは、水俣条約締約国会議の決定により、水銀を使用した蛍光灯が26年1月から順次製造・輸出入を制限、27年末までに禁止されるというものだ。
在庫がある限りは継続使用や売買は可能だが、丸山さんは「こういったタイミングを機会にLED照明に切り替えていただければ電気代自体も蛍光灯より安くなる」と話す。
LEDの消費電力は蛍光灯の半分程に抑えられるので電気代も大幅に節約できる。
さらに、「LEDは1回つけて10年くらいは持つ」という。
LEDの寿命は蛍光灯の約4倍と言われていて、電気代が高騰する昨今、LEDに付け替えるメリットが大きくなっている。
■「節約効果高いものに切り替えを」
丸山さんは「電気代が下がらないと考えたら、どれだけ節約効果が高いものに切り替えるかが家庭の中で節電の大きなウエイトを占めるのでは」と話す。
私たちの生活に大きく関わるエアコン・蛍光灯の2027年問題。
自宅のエアコンや電気の利用状況を見直す機会にもなりそうだ。