クマが駆除された栃木・宇都宮市では、別のクマがいる可能性から、10日午後5時55分現在も警戒が続いています。
そして梅雨の時期に、思わぬクマ遭遇の危険性が高まると専門家が注意を呼び掛けています。
10日午前8時、栃木・宇都宮市の「ひので保育園」には園児が続々と登園。
話題の中心は、やはり9日に捕獲されたクマ。
捕獲現場からわずか700メートルほどにあるこの保育園。
2歳児の母親:
捕まって安心した。仕事をしているので受け入れてくれるのはありがたい。
市の中心部でのクマ出没に揺れるなか、この保育園は通常どおり開園しました。
年長と1歳児の母親:
(捕獲に)安心はしたが、もう一匹いるかもしれないということなので不安はまだある。
保護者からは安堵(あんど)の一方で、不安の声も。
宇都宮市では、これまで目撃されたクマは複数いるとの情報もあったことから、10日も市立の小中学校は全て休校としています。
保育園でも屋外での活動を控えるなど、警戒を続けていました。
年少クラスの保育士:
今は安全第一に、しばらくは戸外遊びやお散歩は控えた方が良いのかなと思ってる。
4日間で少なくとも20件以上の目撃情報が寄せられた宇都宮のクマ。
9日午前4時ごろ、自動車設備の作業場に侵入し、室内を荒らすクマの姿が捉えられました。
そして9日の午後、事態は急展開。
クマは住宅の敷地内で麻酔銃で眠ったところを捕獲されました。
きょうこれまでに新たな目撃情報はありませんが、2頭目がいるのか住民に不安が続くなか、地元のタクシー会社ではある変化を感じていました。
矢野タクシー・大野浩永さん:
短い距離でもタクシーをご利用される方が増えている。通院だったりお買い物で。
クマとの遭遇を恐れ、短い距離の移動でもタクシーを利用する人が増えたといいます。
一方、広島市では、住宅街そばのトンネル内を駆け抜けるクマの姿が捉えられるなど、梅雨の時期を迎えた列島各地ではクマの出没が相次いでいます。
岩手・盛岡市では、10日未明、住宅の敷地にクマが侵入し精米機などが壊されました。
さらに、クマの目撃情報が相次ぐ秋田・由利本荘市では9日、クマと鉢合わせした87歳の女性がけがをする被害が出ています。
雨が降る日が増えるこの時期、専門家はクマと思わぬ遭遇をする危険が増すと指摘します。
兵庫県立大学・横山真弓教授:
クマというのはとにかく視力が低い動物。白黒で見えていて目が非常に悪いので、通常だと音とにおいに頼って暮らしている。雨の日だとやはり音とにおいがかき消されてしまう。(クマと人が)気づかずに近くまでお互いいってしまい、事故の引き金になる。
宇都宮市によりますと、9日にクマを捕獲してから24時間以上新たな目撃情報がないことや、専門家の意見なども踏まえて、11日から小中学校を再開するということです。