7日、関東甲信で梅雨入りが発表されました。
本格的な雨のシーズンを迎える中、中東情勢の悪化を背景にしたナフサ不足が雨の必需品の供給にも暗い影を落としています。

10日、「イット!」取材班が向かったのは埼玉・行田市の倉庫です。

手際よく次々と梱包されているのは、長靴やかっぱ、レインコートなどの雨具です。

中国など海外で生産した商品を取り扱うこの会社。
国内の倉庫では、梅雨入りとともに発送のピークを迎え、作業員たちは慌ただしく出荷作業に追われていました。

そんな需要期に心配の種となっているのが、雨具を発送する際に欠かせない梱包資材の高騰。

サノシュー・佐野博史社長:
直接このまま段ボールにいれてというわけにはいかないので、袋は必要。その袋が今高くなってるので梱包資材の方が現実的に高い。袋がナフサで作られているので高くなっている。問屋さんの方から数量制限。1割は絶対にあがってると思います。

さらに、海外の工場から商品を運ぶ船便の運賃も高騰しています。
コストの上昇が続く中、値上げの検討をせざるを得ない状況だといいます。

そして、梅雨シーズンに最も欠かせないのが傘です。

国内で唯一となる透明の傘の製造メーカー「ホワイトローズ株式会社」。

その特徴について、須藤宰社長は「私どもの傘は、傘に穴が開いていて、内側からの風が吹き抜けやすい。外からの雨が入らないので傘がひっくり返らない特許になっている」と話します。

約70年前から製造を続けているという透明の傘にもナフサ不足の影響が直撃していました。

ホワイトローズ株式会社・須藤宰社長:
私どもの傘は透明の傘だけなんです。石油由来の製品、これを作るためにナフサが利用されている。平均するとこの樹脂フィルムは3割から4割価格が上がっている。

透明フィルムだけでなく、製造に欠かせない接着剤なども高騰しているといいます。

ホワイトローズ株式会社・須藤宰社長:
シーズン真っただ中だから、今ここで値上げをすることは難しい。来年度売るための秋以降の製品の企画の時にコストの見直しをせざるを得ないということは避けられない。