陸上自衛隊は9日、陸上から敵の艦船を攻撃する地対艦ミサイルの射撃訓練を東京・小笠原村の南鳥島で行うため、12式地対艦誘導弾の機材と関係する部隊が民間フェリーで向かっていると明らかにした。
12式地対艦誘導弾は、敵の射程圏外から反撃できる「スタンド・オフ防衛能力」の一環として配備されていて、プログラミングされたコースに従って山などを迂回し、洋上では低高度を飛んで目標を攻撃することができる。
自衛隊は地対艦ミサイルの射撃訓練を基本的に国外で実施しているが、装備品の検疫など準備に時間がかかる。
南鳥島は日本最東端の島で、東京から南東に約1860キロ離れているが、荒井陸上幕僚長は「国内で実施できる意義が一番大きい」と、南鳥島での射撃訓練の狙いを強調した。
防衛省は、3月までに東京都と小笠原村に対して南鳥島での射撃訓練について説明し理解を得たとして、陸上自衛隊が12式地対艦誘導弾の機材設置場所などの整備を進め、2027年度以降に南鳥島から洋上に向かって射撃訓練を行いたいとしている。