今月5日に富山県魚津市の北陸自動車道で、道路工事の作業員2人が大型トラックにはねられ死亡した事故で、警察は9日、酒を飲んだ状態で運転して2人をはねた疑いで、トラック運転手の男を送検しました。

道路工事の撤去中に大型トラックが突入


過失運転致死と酒気帯び運転の疑いで逮捕・送検されたのは、福島県に住む運送会社 社員・根本宏一容疑者(56)です。
警察などによりますと、根本容疑者は今月5日の午後1時15分ごろ、酒を飲んだ状態で魚津市の北陸自動車道を新潟方面に走行中、道路工事を終えて撤去作業をしていた男性2人に衝突。富山市月岡町の長森清さん(57)と立山町宮路の土肥純樹さん(36)の2人を死亡させた疑いです。

根本容疑者は調べに対し、「事故を起こしたことは間違いない」と話す一方、「酒には酔っていなかった」と容疑を一部否認しています。
警察によりますと、根本容疑者は会社所有のトラックを1人で運転し、愛知県から宮城県までベニヤ板を運んでいたということです。
勤務先の運送会社にも家宅捜索
県警は事故翌日の6日、根本容疑者の勤務先である福島県の斎藤運輸に家宅捜索に入りました。
容疑者の勤務状況や健康状態などに関する資料を押収したとみられます。

斎藤運輸はBBTの取材に対し、「当時の点呼では体調に問題はなく、酒を飲んでいる様子もなかった」としています。

事故当日は、新潟方面に向かう左車線は道路工事のため、約700メートル手前から規制されていました。

亡くなった2人がいたのは、魚津インターチェンジで降りるための「減速車線」が始まるあたりです。
工事を終え、長森さんは分岐地点に設置されていた矢印板などの回収を担当。土肥さんは作業中であることを示す黄色い「標識車」近くに立ち、一般車両が来ないかを見る安全確認の担当でした。
工事車両を停め、道路上で作業に当たっていたその時、根本容疑者が運転するトラックが突っ込みました。
「ハンドルを切るのが遅すぎる」

トラックの動きは、魚津インターチェンジで降りようとしていたと考えられますが、関係者は「インターチェンジから降りたかったとすれば、ハンドルを切るのが遅すぎる」と話します。
またネクスコ中日本金沢支社は「一般論として、作業は車が突っ込んでくることを想定して行っているため、あやしい動きの車がいれば、作業員は危険回避の行動を取る。今回なぜ避けられなかったのかは分からない」としています。
警察は、根本容疑者がいつどの程度酒を飲んだのかや速度やブレーキ痕について調べを進めています。
(富山テレビ放送)
