口腔ケアへの関心が高まる中、マウスウォッシュの需要が増加している。一方で大人の虫歯も増えており、歯の長寿化が影響している可能性がある。専門家は定期検診や適切な歯磨き習慣の重要性を呼びかけている。

マウスウォッシュ需要と大人の虫歯増加

都内の生活雑貨店「ハンズ新宿店」では、歯ブラシや歯磨き粉など、約900種類のオーラルケア商品が並び、サンプルを手に取り選ぶことができる。

この記事の画像(19枚)

今最も売れているのが、斜めにカットしたヘッド部分で歯と歯の隙間でもフィットするように工夫が施された「ハレノ(HaRENO)奇跡の歯ブラシ(620円〜)」だ。シリーズで月に約1万5000個売れているという。

そして今、特に人気が高まっているというのがマウスウォッシュだ。

ハンズ広報部・田口瑛子さん:
マウスウォッシュは2025年に比べて約1.3倍と非常に売れ行きが伸びています。

口臭ケアへの関心の高まりを背景に、マウスウォッシュの需要が拡大している。「ウエルテック コンクールF100mL(1100円)」は月に約3000個の売れ行きだ。

歯への意識が高まる一方で、厚生労働省の調査によると子どもや若い世代の虫歯は減っているものの、年齢が上がるにつれて増加。大人の虫歯が増えているという。

幸町歯科口腔外科医院では、詰め物が取れたことをきっかけに女性が来院した。中では虫歯が進行していた。

宮本院長によると、80歳で20本以上の歯を保つことを目標とする「8020運動」の広がりもあり、歯が長く残るようになった反面、同時に虫歯のリスクも高まっているという。

特に多いのが、歯の根元の虫歯だ。痛みが出にくいことや、歯茎の境目で見えづらく、気づかないまま進行してしまう。検診で偶然見つかったり、食事中に歯が折れて初めて気づくケースもあるという。

幸町歯科口腔外科医院・宮本日出院長:
口の中には虫歯菌、歯周病菌がいっぱいいるんだけど、それは全部歯にこびりついているもの。定期的に取って、きれいにしてやっていきましょう。

患者:
後悔しました。放っておくと今回みたいに虫歯が進行していることがあるので、3カ月ごとの定期検診は大事だなと身をもって実感しました。

歯ブラシ交換なしでは洗浄力ダウン

早期発見のカギは定期検診と日頃のケアだが、家での歯磨きを100点に近づけるその方法を紹介していく。

山﨑夕貴キャスターは「私も定期検診に久しぶりに行くと怪しいところがあって、痛みがないので自分じゃなかなか気づかなかったりします」と話す。

街で取材すると、歯ブラシを1カ月半で買い替えるという20代の女性は「歯ブラシのおすすめの選び方とか、こういう基準で選んだらいいみたいなのが知りたい」と話す。

さらに、3カ月で買い替えるという30代女性は「(歯ブラシ)買い替えの頻度。どれくらいまで使っていいかを知りたい」や、1回で2~3分磨くという20代女性は「何分くらい磨いたらいいのか、どのタイミングで歯磨きするのがベストか」などと自分に合う歯ブラシをどう選んだらいいかなど疑問の声が聞かれた。

まずは、自分に合った歯ブラシの選び方を「かたさ」から詳しく見ていく。ライオンによると、一般的に歯ブラシを選ぶ際には歯茎が健康な人で効率よく汚れを落としたい場合には「普通」を。

歯茎が敏感で、血が出やすいという方は「やわらかめ」を。

歯茎が健康、しっかりした磨き心地が好みの場合には汚れを落とす力が強い「かため」を推奨しているという。

その上で形については、取材した宮本院長によると、大人は年を重ねるにつれて歯茎が下がったり歯間が空いてしまうので、平らな毛先よりもギザギザしたテーパードタイプと呼ばれる方がより根元にアプローチするのでおすすめだという。

すすぎ過ぎに注意…ペットボトルのキャップ1杯分でもOK

榎並大二郎キャスターが歯ブラシはどれくらいの頻度で替えているのか問うと、遠藤玲子キャスターは「いつとは決まってないですけど、なんとなく見た目でこれそろそろお掃除用かなみたいな」と話す。

安宅晃樹キャスターは「歯ブラシを背中側から見て、毛がちょっと横から見えてきたら、広がってきたということでもうこれ廃棄だなと掃除用に」と話した。

宮本院長によると、替えるタイミングの目安について、細菌が増えやすくなるため1カ月ごとに交換するのがいいという。

広がってしまうことも問題だ。新しい歯ブラシに比べて、1カ月使用したものは汚れを落とす力が26%も減ってしまうというデータがあるという。

一見きれいに見えても洗浄力が下がってしまっている。磨き損になるため、こまめに替えていくのが大事だ。

2つ目のポイントは、歯ブラシだけの限界だ。実は歯ブラシだけで落とせる汚れは60%程度。

歯間などに汚れが40%ぐらい残っているという。歯磨きの前にフロス、歯間ブラシをすることで、汚れを落とし、磨いた時に歯磨き粉が行き渡りやすくする。

磨き方については、歯ブラシの持ち方は軽く持った方がいい、ペンを持つような感覚で軽く磨く。グーで握ってしまうと細かいところまで磨けない。

力が入って毛先が広がりやすくなる原因になってしまう。

歯磨きの時間は、歯1本あたり5回から10回こすりながら磨くイメージで、全部磨くと3分から5分くらい、しっかり時間を取った方がいいという。

歯を磨いた後、宮本院長によると、軽く吐き出して、できればすすがない方がいいという。

歯磨きの有効成分を保つためだが、抵抗があるという人は、ペットボトルのキャップ1杯分ぐらいで少しすすぐぐらいがいいという。

以上のことを実践して、一生ものの歯を大切にしていきたい。
(「イット!」6月4日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(19枚)