サッカーのFIFAワールドカップ2026で日本代表と同じグループFに入るオランダ代表が3日、ホームのロッテルダムでアルジェリア代表と国際親善試合を行い、0-1で敗れた。
FIFAランキング7位のオランダは、ファン・ダイク、デ・ヨング、ガクポら主力を先発起用。一方のアルジェリアもアフリカ予選を首位で突破し、3大会ぶりのW杯出場を決めている。
結果だけを見れば格上オランダの敗戦だが、試合内容はスコアだけでは測れない90分となった。
オランダが主導権を握るもゴール奪えず
試合は立ち上がりからオランダが主導権を握った。
高い位置からのプレスでアルジェリアのビルドアップを制限し、ガクポやマレンらを中心に何度もゴールへ迫った。

前半にはポスト直撃のシュートやオフサイドで取り消されたゴールもあり、アルジェリア陣内でプレーする時間が続いた。
後半に入っても流れは変わらない。オランダは次々と選手を入れ替えながら攻勢を強めたが、アルジェリアGKルカ・ジダンの好セーブや粘り強い守備の前に得点を奪えなかった。
アルジェリアが終盤の一撃で勝利
均衡が破れたのは86分だった。
フェイエノールト所属で日本代表FW上田綺世のチームメートでもあるアルジェリア代表FWアニス・ハジ・ムサが右サイドでボールを受けると、鋭いカットインから左足を一閃。強烈なシュートがゴール左隅へ突き刺さった。

アルジェリアは数少ない好機を生かして先制。そのまま逃げ切り、オランダから金星を挙げた。
日本にとって参考になる一戦
この試合は、日本代表にとっても参考になる内容だった。
オランダは敗れたとはいえ、試合全体では相手を押し込み続け、多くの決定機を作った。もしアルジェリアの守備陣やGKの踏ん張りがなければ、複数得点を奪っていても不思議ではない内容だった。
実際、オランダ有力紙「Algemeen Dagblad」も、結果は痛手だったとしながらも「オランダはアルジェリアより明らかに高い質を示した」と分析し、前半のうちに得点を奪うべき試合だったと伝えている。

一方でアルジェリアは、自陣で耐え続けながら集中力を切らさず、最後に訪れたチャンスを確実に仕留めた。決勝点を挙げたハジ・ムサは途中出場だったが、一瞬の隙を逃さなかった。
日本が15日(日本時間)に行われるオランダとのグループリーグ初戦で勝ち点を狙う場合も、似た展開になる可能性がある。
高さやフィジカルで勝るオランダに対し、日本は押し込まれる時間帯が長くなることも予想される。その中でGK鈴木彩艶や冨安健洋、板倉滉ら守備陣がどこまで耐えられるか。そして久保建英や堂安律ら攻撃陣が限られたチャンスを決め切れるかが勝負のポイントになりそうだ。
オランダは8日にウズベキスタンとの強化試合を行った後、日本とのW杯初戦に臨む。
【執筆:フジテレビ報道局国際取材部デスク 小杉基】
