3日明け方に和歌山県南部に上陸した台風6号。

気象庁は、3日午前5時35分に、古座川に「レベル5氾濫特別警報」を発表しました。

新しい防災気象情報の運用が先月始まって以降、レベル5の特別警報が発表されたのは全国で初めてです。

特別警報の発表の後、古座川町は、川沿いにある16地区、862世帯1672人に対して、直ちに命を守る行動を取るよう求める「緊急安全確保」を発令しました。

しかし、住民からは「前の方が分かりやすかった」といった声も…。

片平敦気象予報士が新防災気象情報をめぐる「避難のタイミング」や「今後の課題」について解説しました。

■「適切な発表」と片平気象予報士 一方で課題も…

片平気象予報士は、今までの警報から変わった情報については、「基準に基づいて適切に発表された」と感じたそうですが、検証が必要だと話します。

【片平気象予報士】「伝える私達もそうですけれども、戸惑いというか、あまり聞き慣れない言葉がいっぱい出てきていて、『どうなんだろう』と思ったりだとか。

住民の方がどのように受けとめて使えたのかどうなのかは検証しなくちゃいけないなと思います」

■古座川をめぐる動きは…

新防災気象情報になってから全国で初めて「レベル5氾濫特別警報」が発表されました。

警報が発表された古座川をめぐる動きはこのような流れです。

2日午後3時 古座川町が「高齢者等避難」を発令
3日午前2時10分 気象庁が線状降水帯発生情報を発表
3日午前4時半 台風6号が和歌山に上陸
午前5時35分 気象庁が古座川に「レベル5氾濫特別警報」を発表
午前5時50分 古座川町が「緊急安全確保」を発令

片平気象予報士は新防災気象情報のメリットをこう述べました。

【片平気象予報士】「今までが、例えば『土砂災害警戒情報』と『大雨警報』と『大雨特別警報』でどれが一番危ないのか分からなかった。

今回からは『レベル』を名前にも入れるようになったので、数字の意味さえ分かればどれぐらいの危なさかは分かりやすかったと思うんです」

一方、「まだ浸透していない」ことが問題として、ひとりひとりの理解が大切だと語りました。


■自治体が発令する情報=レベルそのもの

今回、古座川町が発令した「高齢者等避難」はレベル3でした。

自治体が発令する避難情報が「レベルそのもの」だということです。

これについて、元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏は「全部数字を入れるべき」と話しました。

そして、「難しい言葉はいらない」として、「住民は数字と行動を直結するよう訓練していくべき」と提言しました。

【片平敦気象予報士】「基本的に自治体はこういった情報のとき、『レベル3高齢者等避難』とか、『レベル4避難指示』というものをつけて発令するのが望ましいという話になってます。数字だけで分かるようになるよう浸透していくことががすごく大事だと思います」

実際、古座川町は今回、レベルと数字を並べて情報を発令しています。

新防災気象情報はレベルを見れば避難のタイミングが分かるようになっているので、自分が住む地域で情報が発表・発令された際にはまずは「レベル」を見るようにしてみてください。

(関西テレビ「newsランナー」2026年6月3日放送)

関西テレビ
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