止まらない物価高が家計を直撃する中、富山市に「激安」を武器にしたディスカウントスーパー「ラ・ムー富山北店」が誕生し、連日多くの買い物客を集めている。税込み100円のたこ焼きや213円の弁当など、価格破壊ともいえる商品が並ぶ店内では、「3日連続で来ている」という客の姿も見られた。なぜここまで安くできるのか、その秘密に迫った。
6個100円のたこ焼きに行列 5月21日にオープン

ラ・ムー富山北店は5月21日にオープンしたばかり。店の入口付近には、税込み100円で6個入りのたこ焼きが並ぶ。物価高のいまにあって、ワンコインどころか100円玉1枚で楽しめるこの価格は、開店早々から大きな話題となり、日中は行列ができるほどの盛況ぶりだ。店内はたくさんの買い物客でにぎわっている。

青果コーナーではきゅうりが1本30円など野菜や果物が驚きの低価格で並び、惣菜コーナーでは揚げ物や弁当など種類豊富なメニューが大容量・低価格で提供されている。
弁当はどれも213円、パン30個で298円


特に注目を集めているのがお弁当だ。常時8種類が用意されており、なんとどれも税込み213円均一。一番人気は「から揚げ弁当」で、鶏のから揚げが4つに副菜まで入ってこの価格は、まさに驚きの一言だ。
パンの品ぞろえも充実している。「ビッグアルプスブレッド」と名付けられたパンは3斤分あり、213円。こちらも価格破壊の安さが際立つ。まとめ買いをする家庭にとっては、非常にありがたい存在といえる。
実際に訪れた客からも、好意的な声が相次いだ。
「これで3日間来ている。売り出しだから安いのでは。ザ・バーゲン」
「まとめ買いした。お総菜がおいしそうだったので。うちは人数が多い。子どもだけで5人。いろいろ考えつつ買い物している」
安さの理由は「大量仕入れ」と「段ボール陳列」
では、なぜこれほどまでに低価格を実現できるのか。ラ・ムー富山北店の笹倉槙人店長はこう説明する。

「ほかのスーパーに比べて、販売するアイテム数は少ないのですが、ひとつの商品を大量に仕入れることで、価格を安く設定しています」
取り扱う品目を絞り込み、その分1品あたりの仕入れ量を増やすことでコストを圧縮するという戦略だ。さらに、店内の陳列方法にも工夫がある。

「売り場には、陳列棚をほとんど置かず、段ボールを積み重ねて、段ボールのまま商品を販売しています。棚の購入費用や、品出しをする時間や人件費を削減して、その分、お客様に安く提供しています」

棚の設置費用を省き、品出しの手間を減らすことで人件費まで削減する。シンプルに見えるこの仕組みが、圧倒的な低価格を支えている。
量り売りのグミが50種類以上、24時間営業も魅力


価格だけでなく、ユニークな売り場も話題を集めている。お菓子コーナーでは、グミやチョコレートなどをセルフで好きな量だけ袋に入れられる「量り売り」を実施。グミだけでも50種類以上が揃っており、子どもたちにも人気が高い。
また、ラ・ムー富山北店は24時間営業を採用している。深夜や早朝を問わず、いつでも激安価格で買い物できるのは、多忙な共働き世帯や夜間に働く人々にとっても大きな強みだ。
物価高が長引く中、富山市民にとって、新たな"家計の味方"として、この店の存在感はさらに増していきそうだ。
(富山テレビ放送)
