中学生の取り組みが企業を巻き込んだ。タブレット端末の導入などで、「机が狭い」と感じていた長野県松本市の中学生。机を拡張するパーツを開発した企業と連携し、調査を始めた。
窮屈な机…拡張パーツで「ゆとり」
松本市丸ノ内中学校の3年生の授業。
机の上はパソコンやプリントなどが重なったりはみ出したりして窮屈そうだ。
授業後、教室に現れたのは3年生4人でつくる「机の拡張班」。
机に「ある器具」を取り付けると―。
次の授業では、同じように教材が乗っているが、ゆとりが生まれている。
取り付けたのは、机の奥行きを10センチ拡張するパーツだ。
丸ノ内中3年・「机の拡張班」・上田翔さん:
「いつもの机と比べて広がったおかげで、タブレットと紙教材の併用がしやすくなった」
「机が狭い!」中学生が直談判
机を拡張したのは、生徒たちの悩みが発端だ。
発表:
「机が狭く、学習に支障が出ているのを改善するにはどうしたらいいか」
拡張班の生徒4人は、総合的な学習で、デジタル端末の導入により日頃から不便に感じていた「机がせまい」という課題に着手。
5月20日は教育長に直談判し、机を拡張するパーツを手作りした結果などをプレゼンした。
企業に交渉 全校生徒分を無償提供
そして、5月29日から取り組むのが、千葉県の企業が開発した机の拡張パーツを取りつけての調査だ。
生徒:
「見て、(パソコン)置いても重ならない」
「いつものイライラが消えたわ」
パーツは、拡張班が企業にアプローチし、全校生徒の分を期間限定で無償提供を受けた。
開発したティーファブワークス・高松基広社長:
「それなら全クラス・全校分貸しますと。なんとか一緒に手伝いたいなと」
デジタル端末の活用も紙での学びも重要で、「併用が望ましい」と考えている拡張班。
設置後の授業では、拡張したスペースにパソコンを置き、手元にゆとりが生まれていた。
中学生×企業の調査「肘が…」課題も
開発企業も教室にカメラを設置し、生徒の目線や姿勢などを確認。
今後、生徒に行うアンケート結果などは拡張班と企業が今後に役立てる、いわば「共同調査」だ。
授業後のランチミーティングでは課題も。
生徒:
「一部からは先生が通るスペースなくね?みたいな(意見が)」
開発したティーファブワークス・高松基広社長:
「社会との関わりを、探究の授業でやるのはすごく学びが深い。お手伝いができるのはうれしく思っています」
丸ノ内中3年・「机の拡張班」・中嶋健人さん:
「僕はスペースのことを懸念していたんですけど、そこまで支障はなかったのかな」
丸ノ内中3年・「机の拡張班」・武田哲太朗さん:
「(確認したいのは)長期間付けていく中でどんな変化が表れるか。後ろ向いた時に肘が当たったとかあったと思うんですけど、慣れもあると思うので」
丸ノ内中3年・「机の拡張班」・浅輪壮さん:
「自分たちでやったの(調査結果)が、他の学校までいくと僕たちもうれしい」
拡張パーツは、7月まで取りつけて調査を進める。
