福岡県議会でメディアの取材制限に繋がる新ルールが検討されていることについて5月29日、県議会の蔵内勇夫議長(72)が取材に応じ、白紙に戻す考えを示した。

知事「知る権利が阻害されてはならない」

新ルールは、蔵内議長が議会運営委員会の小委員会に諮問したとされ、県議会事務局が5月22日に明らかにした検討案では、議会棟で取材をする際、事前に議員や議会側の承認を得ることなどをメディアに求めている。

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これについて5月29日、福岡県の服部誠太郎知事は「知る権利が阻害されることがあってはならない」との考えを示していた。

同じく5月29日の午後5時頃、“取材制限”案を支持した県議会の蔵内勇夫議長(72)が取材に応じた。

▼蔵内議長「知事がコメントを出してございましたので、それにつきまして私のコメントを述べたいと思います。5月11日だったと思いますが、議運(議会運営委員会)の板橋聡委員長(自民党)に、議会等における取材のあり方について何かルール化できないか、できるならどんなルールがいいか、議運の小委員会で検討してみるようにと要請をいたしました。(ルールの)叩き台を見ますと、私から見ても目的や趣旨が分かりにくく、誤解を招く内容でしたので白紙に戻し、重要な論議をやって頂きたいときょう要請をいたしました」

素案の内容が誤解を招くというご説明だが、知事は「県民の知る権利の阻害になるんじゃないか」と述べていた。議長の考えは?

▼蔵内議長「そうですね。私もそう思いましたので、きょうは白紙に戻して今後、自由な論議をやってもらいたいと。また、マスコミの皆さん方の助言も聞いて案作りをしてもらいたいと、そういうことを申し上げました」

何かしら取材ルール自体は作る方針で検討を続ける?

▼蔵内議長「全く白紙です」

議長が考えているイメージは?

▼蔵内議長「私がコメントを先に出すと論議がしにくいと思いますんで、皆さんの論議を待ちたいと思っています」

5月29日に議会運営委員会の板橋委員長に、もう一度、白紙に戻して論議するよう要請した?

▼蔵内議長「はい」

当初「議長の指示」という説明だったが

議会事務局は、当初「蔵内議長の指示で」という説明をしていたが、その説明が間違っていた?

▼蔵内議長「議会内のことですから、やはりそれは最終的には私の責任だと思います」

6月1日の小委員会ではこの取材制限についての議論はどうなる?

▼蔵内議長「6月1日に代表者会議がありますので、他の方にもありますから、一緒にコメントを出したいと思っております」

複数の関係者に取材すると、そもそもルールの原案は議会運営委員会に諮られる前の段階で、議長には共有されているはずだという方が多いが―。

▼蔵内議長「それはございません」

「報道規制をしたい」という思いがある?

これまで世界獣医師会などの講演で、蔵内議長を撮影しようとしたら、事務局から止められるというケースがあったが―。

▼蔵内議長「学会というのは、学者などが講演されるわけなんです。そういった人たちの許可をもらわないと映像を流してもらっては困るということを言ったと聞いています」

取材スタッフは、蔵内議長を撮影していたが―。

▼蔵内議長「僕だけならいいけどね」

公の場所での取材を制限されたという考えもある?

▼蔵内議長「いや、そうではありません」

我々としては、取材制限に繋がる、非常に重要な問題だと考えているが、そもそもなぜ指示された?

▼蔵内議長「議会の内でいろんな意見がありましたので、そういった意見を踏まえて議会として検討したらどうかということを申し上げました。ただいろんな意見についてはここでは申し上げません」

「取材制限をしたい。報道規制をしたい」という思いがある?

▼蔵内議長「全然そんな気はありません。言論の自由だし、万機公論に決すべし。報道が大事だと僕は思っています」

今後、報道規制に繋がるようなことは?

▼蔵内議長「蔵内勇夫が議長の間はありません」

取材を要請したら応じる?

▼蔵内議長「うん、だからその取材のあり方。場所と含めて考えなきゃいけない」

これまでの検討を全て白紙に戻し、今後、自由な論議をしてほしいと話した蔵内議長。取材制限を巡る騒動は不信感を残したまま幕を下ろすことになりそうだ。

(テレビ西日本)

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