2024年、北海道旭川市で女子高校生を橋から転落させ、殺害した事件の裁判で、被告と共犯者の証言が大きく食い違い、事件の真相を巡る攻防が続いている。被告は殺意や直接の関与を否認する一方、共犯者は「背中を押した」と証言している。今後の裁判の行方に注目が集まっている。
「私には殺意はありません」殺害行為を否認
北海道旭川市で2024年、女子高校生を橋から転落させ、殺害した罪などに問われている内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判。29日の公判では、被告人質問が行われ、内田被告が証言台に立った。

内田梨瑚被告(23):
被害者は「お金を払うから許してほしい」と言ってきた。

起訴状などによると、内田被告は、2024年、当時17歳の女子高校生を車に乗せ、暴行を加えるなどして監禁。

その後、当時19歳の女と共謀し、神居大橋で被害者の服を脱がせて撮影した上で、橋の欄干に座らせ、「落ちろ」「死ねや」などと脅迫。
橋から転落させ殺害したとして、殺人や不同意わいせつ致死、監禁の罪に問われている。
25日に行われた初公判で内田被告は、殺害行為を否認し、起訴内容の一部を争う姿勢を示した。

内田梨瑚被告(23):
私には殺意はありませんでしたし、橋から落下させていません。
共犯者と“食い違う”証言…今後の裁判は?
しかし、共犯者の証言とは、食い違いが生じている。
すでに懲役23年の刑が確定している共犯の受刑者(21)は、27日の公判に証人として出廷。

「内田被告が被害者の肩甲骨のあたりを両手のひらで押した。私の前から一瞬で消えた」と述べ、被害者の「背中を押した」のは内田被告だと証言した。

また、内田被告の調書について「でたらめで全部作り話。最初から最後まで全部ウソです」と強い口調で述べた。
28日の公判では事件当時、内田被告とビデオ通話をしていた当時16歳の少年が、リモートで出廷し証言。

少年(当時16歳):
内田被告の声で「落ちろ、死ねや」と聞こえました。
少年の証言を、ほとんど表情を変えることなく聞いていた内田被告。
29日の公判では、内田被告が証言台に立った。

事件の発端は、殺害された女子高校生が飲食店での内田被告の画像を、SNSに無断で使用したことだ。
内田被告は弁護側の被告人質問で、この件について被害者と話したと証言。

内田梨瑚被告(23):
(被害者に)「親に話したい」と私が何度も詰め寄っていて、被害者は「お金を払うから許してほしい」と言ってきた。

内田被告は、「最終的には金で解決するのかなと思った」と述べた。
検察側の被告人質問は、6月3日に予定されている。
平行線をたどる内田被告と共犯者の主張。今後の裁判の行方は…。

フジテレビ・平松解説副委員長:
共犯同士で主張・言い分が食い違うことは時々ある。あとは、どちらの言い分主張が信憑性があるかということを裁判官・裁判員が判断することになる。今回については、共犯の女がすでに刑が確定している。要は判決で、言ってることが正しいというのが認められているので、そんな中、内田被告の主張がそのまま通るかどうかっていうのは非常に難しいと思います。
(「イット!」5月29日放送より)
