コンゴ民主共和国を中心にエボラ出血熱の感染が広がる中、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は28日、首都キンシャサに到着し、国際社会にさらなる支援を呼びかけました。
テドロス事務局長は今回の流行について「非常に複雑だ」と述べ、紛争による治安の悪化や住民の避難、食料不足などが、感染拡大の封じ込めを難しくしていると指摘しました。
そのうえで、医療従事者を守るための防護用品や物資の確保が急務だとして、必要な資金のうち、集まっているのはおよそ3分の1にとどまっていると明らかにし、各国に資金拠出の拡大を求めました。
また、現地の状況を確認するため東部の都市ブニアを訪れる考えを示しました。
WHOは、候補となるワクチンや治療薬の臨床試験を急ぐ方針ですが、利用できるようになるまでには数カ月かかる見通しです。
テドロス氏は一方で、渡航禁止については「効果は限定的だ」として、WHOとして推奨しない考えを改めて示しました。
WHOによりますと、5月27日時点で、エボラ出血熱の感染が疑われる人はコンゴ民主共和国で906人で、このうち223人が死亡しています。