「真っ白なツバメがいる」
そんな情報が福井・永平寺町の住民から寄せられた。本当にツバメなのか、それとも新種の鳥なのか、正体を確かめるためカメラが現場に向かった。
30年近くツバメを見守るも…「初めて」
「白鳥かなと思った。真っ白だったから」
こう話すのは、白いツバメを発見した永平寺町大月の今澤勝さん。今澤さんの家のガレージには、毎年この時期になるとツバメが巣を作りにやってくる。家族にとっては、この時期の“風物詩”ともなっているというのだ。
しかし、5月23日に今澤さんが見つけたのは、なんと白いツバメ。「30年近くツバメを見守る中で、初めて」といいます。
今澤さんが写した写真には、巣の中に並ぶツバメのひなの中に、ひときわ目立つ一匹の真っ白な鳥が。
突然姿消し…「きょうだいげんかかな」
さっそく巣を見上げてみるも、その姿はない。近くの電線を探すも―
「25日の午後3時頃までは、電線にいたことをばあちゃんが確認してるんやけどなぁ」
そう言って今澤さんも電線を見上げる。
「きのうまでここにいたのに、どうしたんやろ…」
これまで、巣から飛び立つことはあっても、夜になると巣に戻ってきたというが、25日の夜、白いツバメだけが姿を見せなくなった。
今澤さんは「カラスに襲われたのではないか」「きょうだいげんかをしてしまったのではないか」と心配する。
「近所の人も、畑のおばちゃんも気にしてるんや」と今澤さん。
アルビノとは違う「白化個体」
ところで、なぜ真っ白なツバメがいるのか。
福井市自然史博物館の出口翔大学芸員によると、色素を作る遺伝子がうまく機能しなかった“白化個体”と呼ばれる「非常に珍しいツバメ」だという。メラニン色素をまったく作ることができないアルビノとは、目の色などで見分けられる。
その珍しさから“幸せを運ぶ”とも言われる白いツバメ。
今澤さんは、また元気な姿を見せてくれることを願っている。
