(松島直輝アナウンサー)
「まだ5月なのに、最高気温が30℃以上の真夏日の日もでています。そんな中、職場での熱中症対策を企業に義務付けられてまもなく1年となります。企業の熱中症対策はどう変わったのか。気になった私は一歩先を行く取り組みを取材しました」
5月に入ってから季節外れの暑さが続いていますが、街の皆さんは職場でどのような熱中症知策をしているのでしょうか?
(IT関連)
「水分を持ち歩くように言われている。ポロシャツを例年より早く導入するよう会社から指示があった。(Q:まさに今ポロシャツだが会社からの通達で?)会社からの通達初日からずっと着ている」
(飲食関係)
「クールビズと1時間に1回、必ず水分をこまめに取る」
(IT関連)
「社内にウォータークーラーを設置してもらったり、クールビズなどを取り入れている」
(建設業)
「ファン付き作業着を着て作業をしている」
(教育関連)
「塩分補給タブレットをこまめに配ったり、クーラーを早めにつけたりしている」
街の人たちの声で多かったのが、水分補給やエアコンの使用など基本的な熱中症対策。そんな中、様々な工夫を凝らした熱中症対策が行っている企業があります。
「午後4時を回った岡山市北区の建設現場です。手元の温度計では27.8度とまだ蒸し暑さが残っています。これから夏本番に向けて厳しい暑さが予想されますが、こちらのロボットが大きな役割を果たしてくれます」
岡山市の総合建設業、荒木組の建設現場。炎天下で長時間にわたる作業を行うため、熱中症のリスクが特に高くなります。
荒木組が2026年から試験的に導入したのが・・・自動配送ロボットです。
(荒木組安全品質管理部 山下雄輝さん)
「倉庫で荷物を運ぶロボットがあったが、それを利用して冷蔵庫やバッテリーを積み、熱中症対策用のスポーツドリンクを運ぶロボットになる。(冷蔵庫の中には)全部で20~30本(ドリンクが)入っている」
自動配送ロボットは事前に定められたルートに沿って走行します。従業員はロボットを一時停止させ、水分を補給。現場からの評価も上々だと言います。
(荒木組安全品質管理部 山下雄輝さん)
「好評で(配送ロボットを)確認すると飲み物が全てなくなっている。一定の効果がある」
さらに・・・3年ほど前から導入したこちらのペルチェベスト。ワインセラーで使用されているシステムを応用して開発されたもので、その着心地は・・・
「持つだけで涼しい。着てみると体にフィットすると感じる。そして体全身がひんやりし空調が効いている部屋では寒いような感覚。ペルチェベスト夏に活躍してくれそう」
体感温度は外気と比べて20℃ほど低く、これを着れば真夏でも体の芯から冷やすことができます。
(荒木組安全品質管理部 山下雄輝さん)
「非常に冷たいということで好評。職員のほとんどが(ペルチェベストを)着用して現場作業に従事している」
熱中症対策はほかにも・・・
Q:腕に付けているこちらも熱中症対策と聞いたが
(荒木組安全品質管理部 山下雄輝さん)
「こちらも熱中症対策の一つで「smartfit(スマートフィット」」
2025年から導入している「smartfit」。現場で作業する社員の心拍数や体温を確認し、早期に異常を検知でき熱中症になるのを事前に防ぎます。
原材料価格やエネルギー価格の高騰に深刻な人手不足、企業を取り巻く環境は厳しさを増していますが、熱中症は初期対応の遅れが命取りになります。熱中症対策はコストではなく、命を守るための必要な投資として捉えることが求められます。
熱中症は屋外だけでなく、屋内にいても起こります。特に高齢者や持病のある人は熱中症リスクが高いため、より注意が必要です。
2026年の夏も平年より暑くなることが予想されていて、最高気温が40℃を超える「酷暑日」が観測される可能性があります。他人事と思わず、熱中症のリスクを理解し、対策を取る必要があります。