現職大統領を打ち破り、勝利宣言をしたジョー・バイデン氏。
日本では、オバマ政権の副大統領を務めたことで知られているが、その素顔はどのようなものなのか。
「アンクル・ジョー=ジョーおじさん」の愛称で親しまれるバイデン氏は、1942年、ペンシルベニア州で中流階級の家庭に生まれ、隣のデラウェア州で育った。
子どもの頃から吃音に悩んでいたバイデン氏は、鏡を見ながら朗読する練習法で克服したことを
明らかにしている。
地元の州立大学を卒業後は、弁護士資格を取得し、地元の郡議会議員を2年務めた後1972年、27歳の若さでデラウエア州の上院議員に初当選した。
しかし、そのわずか1カ月後、妻と1歳の娘を交通事故で亡くしている。残された2人の息子のために議員辞職をも考えたというバイデン氏だが、苦難を乗り越え、1977年、現在の妻となるジルさんと再婚した。36年にわたり、上院議員を勤め上げて、「民主党中道派の重鎮」「外交通」として不動の地位を築きあげた。
大物政治家のイメージの一方、レトロなサングラスを愛用し、大好物は、アイスクリーム、という意外な一面もある。
It’s debate night, so I’ve got my earpiece and performance enhancers ready. pic.twitter.com/EhOiWdjh1b
— Joe Biden (@JoeBiden) September 29, 2020

2009年には、オバマ政権の副大統領に就任し、外交経験の浅いオバマ大統領を8年間支えた。
一方、プライベートで バイデン氏を再び悲劇が襲った。2015年、大統領選への立候補を検討中に、長男が脳腫瘍により46歳の若さで亡くなり、出馬を断念した。
その4年後となる去年、再び意を決して大統領選に立候補し、失言が多さや高齢への懸念は指摘されていたものの、予備選挙で左派のサンダース上院議員らを打ち破りった。
就任時には78歳、アメリカ史上最高齢の大統領となるバイデン氏。国を「分断」から「結束」の軌道に乗せることができるのか、手腕が注目される。
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