個性が光る富山県内の学生食堂を紹介する第二弾。今回は2つの私立高校を取材した。県内唯一の中高一貫校「片山学園」と、1200人が通うマンモス校「富山第一高校」。それぞれの食堂には、生徒たちの笑顔を支えるスタッフの工夫と温かさがあった。

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300席の「星空レストラン」 片山学園

片山学園は、富山県内唯一の中高一貫校だ。校内にある「星空レストラン」は学生寮の食堂としても使われており、その広さは300席を誇る。

午前中の授業が終わると、券売機の前には長い行列ができる。お目当ては毎日2種類用意される「日替わりランチ」。取材日の定食は「豚キムチ炒め」、麺セットは「ワカメとんこつラーメン」で、どちらにも栄養バランスを考えた小鉢が添えられていた。

正午を過ぎると、中高生で席はほぼ満席になる。お弁当持参の生徒も同じテーブルを囲み、取材日は中間テスト前日ということもあって、勉強しながら食事をとる高校生の姿もあった。

生徒たちの声は明るい。「友達と話しながら食べられる。楽しく昼休みを過ごせる」「毎日メニューが変わるので、飽きずに食べられる」。寮生からは「朝昼晩使っています。部屋がきれいなので、食べている時も気分がいい」という声も聞かれた。

スタッフと生徒の距離感も近い。「少し多めに入れてくださいって言ったら、多めに入れてくれた」「定期的にチョコがもらえるところが好き」といったエピソードが、日常の温かさを物語っている。

レストランスタッフの松仲一人さんは、「ありがとうございましたと言う生徒がたくさんいるので、ほっこりとした気持ちになる。いっぱい食べて大きくなってほしい」と話す。

生徒会では「リクエスト学食」も企画されている。生徒が考えた献立を人気投票で選び、その結果をもとにスタッフが栄養バランスを整えて実際のメニューにするという取り組みだ。食堂が単なる「食べる場所」にとどまらず、生徒が主体的に関わる空間になっていることがわかる。

ポップで多彩な「TOMIICHI食堂」 富山第一高校

県内最大規模の1200人が通う富山第一高校では、去年リニューアルした「TOMIICHI食堂」が生徒たちの胃袋を支えている。

マチナカのカフェにも負けないポップなポスターと、豊富なメニューの数がこの食堂の特徴だ。スタッフの魚屋小百合さんは、「生徒たちが部活動をしているので、ボリューム満点のメニューを考えている。生徒に選べる楽しさを感じてもらうためにトッピングの種類を多く用意している」と語る。カレーの具材をあえて大きく切るのも、「食べて満足感のある料理を提供したい」という思いからだ。

トッピングの組み合わせ次第で何通りもの選択肢が生まれるため、毎日通っても飽きない仕掛けになっている。「麺類ばかり食べています。ラーメンの日もあるし、うどんの日はそばも選べるので、バリエーションが多くて楽しい」「毎日違うメニューがあっておいしい。午後からがんばれます」と生徒たちは口をそろえる。

フレンチトーストやフライドポテトなどのスナック類が充実している点もTOMIICHI食堂ならではの魅力だ。「食堂の従業員さんがやさしくて、料理もおいしいので好きです」という言葉が、ここでもスタッフと生徒の良好な関係を表している。

魚屋さんは「スポーツにしろ勉強にしろ、ここっていうときにパワーが出るように、お手伝いができればいいなと思っている」と話す。その言葉通り、TOMIICHI食堂は富一生の日々の活力を支えている。

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紹介した片山学園のレストランは、学生寮の食堂にも使われていて、朝はサラダやフルーツ、シリアル、ジュースなども用意されるので女子生徒から絶大な支持を集めているそう。

また、富山第一高校のTOMIICHI食堂は、カレーの日と丼の日が交互にあって、特にソースカツ丼が大人気ということだ。パンナコッタなどのデザートもすべて手作りで人気を得ている。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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