栃木・上三川町の住宅で住人の女性が殺害された事件で、犯行グループの実態が明らかになってきました。

社会部の上法解説委員と見ていきます。

この事件ではこれまでに6人が逮捕されています。
実行役として、神奈川・相模原市や川崎市に住むいずれも16歳の男子高校生が逮捕されていますが、その後、指示役とみられる竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)が逮捕されました。

そして、少年のうち一部は「この夫婦に頼まれてやった」と供述しているということです。

――注目すべきは、実行役はいずれも16歳の高校生であるという点ですが、上法さん、関係性はどこまで明らかになっているんでしょうか?

フジテレビ・上法玄解説委員:
4人の少年のうち2人はもともと同じ高校に通っていましたが、1人が別の高校に転校しまして、今は4人ともそれぞれ別々の高校に通っているということが分かっています。つまり、もともと同じ高校に通っていた2人の間で今回の話が最初に持ちかけられて、そこを起点に別の高校の少年にも広がっていった可能性があります。問題は彼らが最初、どこでこの話を知ったかですが、SNSで闇バイトの募集を見てそれを仲間に持ちかけた可能性はあると思います。

実行役4人がいずれも16歳の男子高校生である点について、元埼玉県警の捜査一課の佐々木成三さんは「闇バイトは危険という認識が若者の間で広がっていて勧誘が難しくなり、結果的に想像力・知識・経験が足りない未成年がターゲットになってきているのでは」と指摘しています。

――犯罪グループが未成年にターゲットを広げてきているということですが、なぜ16歳がターゲットになったと思いますか?

フジテレビ・上法玄解説委員:
これまで全国警察を挙げて闇バイトの危険性について啓発活動をしてきまして、それがある程度功を奏しているともいえます。ちょっと運ぶだけとか、短時間で高額の収入、ホワイト案件などというトクリュウ側の甘い言葉に乗ると、とんでもない代償を払うことは我々、大人なら誰でも分かるわけです。でも、まだ分別のない社会の怖さを知らない子供は違うと思うんです。トクリュウ側も人集めに相当苦慮しているといわれていまして、彼らのリクルートターゲットが低年齢化して、その低年齢化の一途をたどるのではないかと考えられますので、これをどう防ぐかが課題となります。

今回この実行役として16歳の高校生4人が逮捕されましたが、今後、どんな刑罰が与えられる可能性があるのか。

亀井正貴弁護士によりますと、少年については不定期刑が原則であるが、今回のような極めて重い罪では定期刑以上が言い渡される可能性が高いということです。

また犯行内容や役割、地位などによって変わりますが無期拘禁刑の可能性があり、有期の拘禁刑であったとしても、20年かそれに近い量刑になるのではと指摘しています。

――少年だとしても非常に重い刑罰が処される可能性があるということですね。

フジテレビ・上法玄解説委員:
今回の逮捕容疑は強盗殺人。強盗殺人の法定刑は死刑または無期懲役です。仮に少年ということで初犯、初めての犯罪で、調べでも今後の法廷でも罪を認めて反省と贖罪(しょくざい)の姿勢を一貫して見せるのであれば、一般的には更生の余地ありと判断されて減刑もあり得ますが、今回の事件の悪質性・結果の重大性を鑑みれば相当重い刑が下されるのではないかと考えられます。

――今後の捜査のポイントはどの辺りになるでしょうか?

フジテレビ・上法玄解説委員:
7カ月の赤ちゃんを連れた夫婦が指示役として逮捕されています。さらに上位の指示役がこの夫婦の背後にいて、そのまた背後にこの犯罪を描いた組織の存在が隠れています。この事件をとっかかりにどこまで上の指示役まで突き上げることができるか、組織の全容解明が今後の焦点です。